バタール、幸せのいいにおい
「ただいまー。」
「お帰りー。」
「あ! 」
「1本だけ残ってたから買ってきたよ!」
「いいにおいがするー。」
「ほんとだ!」
近くのコンビニに牛乳を買いに行った こざるちゃん、バタールを抱えて帰って来ました。
「通りがけに 覗いてみたら、もう閉店間際で お客さんもほとんどいなくて、それでバタールが1本だけあるのが見えたんだ!」
「わぁ、残り物には福があるだね。」
こざる達、うんうん頷きます。
すぐ近くの美味しいパン屋さんは、いつも賑わっています。
休日となると更に混んでいて、もちろんコロナ対策はしていますが、りこちゃんがいる こざる達は ほとんど行かなくなりました。
それでも お店の前を通る度に、空いていないか? バゲットやバタールはあるか? を なんとなくチェックしていました。
「バゲットやバタールは、すぐ売り切れちゃうから、なかなか買えないんだ。」
「ほんと 買えて良かったね。」
「年明け早々、縁起がいいよ。」
「りこちゃんも 大喜びだよ!」
皆、うんうん頷きます。
こんなバタール1本で幸せになれます。
「もう夕飯は出来ているから、今夜、食べようよ!」
「うん! りこちゃん、呼んでくるー。」
こざるちゃんが りこちゃんの部屋へと向かいます。
「りこちゃーん、夕飯が出来たよ。今夜は暖まるビーフシチューだよ。美味しいバタールもあるよ! 皆で一緒に食べよう!」
こざるカフェは、今日も ゆっくりゆっくり
のんびり 穏やかに時間が流れていきます。
読んで下さって、どうもありがとうございます。
寒さが厳しい毎日です。暖かくして お過ごしください。
よい毎日でありますように (^_^)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?