出会った縁に感謝して
今日も どんよりと曇り空の 肌寒い朝です。
りこちゃんと こざる達は、いつものように、
皆で一緒に 朝ごはんを食べて、
食後のお茶を飲みながら、朝ドラ『まんぷく』を見ています。
半年間続いた『まんぷく』も、今日が最終回です。
今週は画期的な「まんぷくヌードル」(カップヌードル)が
遂に完成しましたが、なかなか売り上げが伸びません。
今日は、多くの人が集まる歩行者天国で、試食販売会を行う場面です。
若者達が次々と「まんぷくヌードル」を買って、
飛ぶように売れるようになります。
「わぁ、よかったねー。」
「ぼく達は、カップヌードルがあるのが当たり前だったけど、
こんなに苦労して、大変だったんだね。」
「今までなかったものを作って、今までなかった食習慣が出来たんだね。」
そして、真一さんと神部さんが二人とも、
萬平さんに出会えてよかったと感謝を伝えます。
「こんなことは照れくさくて言えなかったけど、
僕は萬平君に出会わせてくれた縁に心からありがたいと思っているんや。
ほんまに心から。」と、真一さん。
「萬平さんと出会えたことは、僕の人生の宝です。」と、神部さん。
真一さんは、福ちゃんのお姉さん、咲姉ちゃんの旦那さんですが、
咲姉ちゃんが亡くなった後も、ずっと一緒にいました。
神部さんは、戦争で家も家族も失って、
福ちゃん宅に泥棒に入ったのが出会いです。
「他の人たちもそうだけれど、特にこの二人は、
縁あって萬平さんと親戚になって、萬平さんに振り回されつつも、
ずっと信頼してついてきて、一緒に捕まっちゃったりもしたけど、
苦しくて辛い時も、必ず側に居たんだもんね。」
「うん、いい時も悪い時も、ずっと一緒にいるって、
なかなかないことだよ。」
ドラマではなく、実際の人生でも、
皆、それぞれの生活リズムがあります。
仕事、育児、介護、その他にも、それぞれの事情があって、
そばにいたいと心では思っていても、
なかなかお互いのスケジュールが合わなくて、
疎遠になってしまうことは珍しくはありません。
でも、もし縁があれば、そして互いに忘れずにいれば、
またいつの日か、うまくリズムがあうこともあるでしょう。
そういう友人とは、たとえ何十年会っていなくても、
会えば すぐに昔に戻ることができるのです。
「りこちゃん、縁って、ありがたいね。」
「そうね、ありがたいわね。」
「縁あって出会った人たち、大切にしないとね。」
皆、うんうん、頷いています。
『まんぷく』が終わって、こざるちゃんは、
テレビを消して、ラジオをつけます。
ラジオからは、りこちゃんと こざるちゃんの大好きな美しい歌が
聴こえてきます。
「Time to say goodbye Paesi che non ho mai」
サラ・ブライトマンとアンドレア・ボチェッリが歌う
『Time To Say Goodbye』です。
「Time to say goodbye Paesi che non ha mai
Veduto e vissuto con te Adesso si li vivro」
とても美しい歌声です。皆、うっとりとして、聴いています。
こざるカフェは、今日も ゆっくり始まって、
のんびり 穏やかに時間が流れていきます。
読んで下さって、どうもありがとうございます。
あっという間に半年間の朝ドラが終わって、びっくりです。
よい毎日でありますように (^_^)