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春の青空の下で見る『なつぞら』

昨夜からの雨も、朝には上がって、
朝日が眩しく  春の青空が広がってきた朝です。

いつもと同じように、りこちゃんと こざる達は、
皆で一緒に朝ごはんを食べました。
そして、食後のコーヒーを飲んでいます。

「りこちゃん、いちご、食べる?」
「うん。」
こざるちゃんは、いちごを 少し小さく切ります。
「はい、どうぞ。よく嚼んで、少しずつ食べてね。」
「ありがとう、こざるちゃん。」
こざるちゃんは、りこちゃんの隣で、ちゃんと見ています。
「うん、美味しい!」
りこちゃんは、嬉しそうに いちごを食べます。

テレビでは、天気予報をやっています。
もう少ししたら、朝ドラ『なつぞら』が始まります。

りこちゃんも、こざる達も、これまで たくさんの朝ドラを見てきました。
けれども、りこちゃんが高齢になるにしたがって、
こざる達は、朝ドラに限らず、りこちゃんが見る番組は、
りこちゃんが楽しく、嬉しく感じるものを選ぶようにしています。

りこちゃんは、精神的に とても安定しています。
でも高齢になると、それまでは特に何とも思わなかった場面を
怖いと感じたり、忘れていた昔の嫌な記憶が
よみがえってしまうこともあります。

今回の『なつぞら』の主人公なつは、りこちゃんと同じような年頃です。
りこちゃんの家族は、戦争で亡くなることはなく、
戦後の焼け野原で、バラックで暮して、食べ物もなく 大変でしたが、
家族みんなで一緒に暮らすことができました。
なつのように、両親が亡くなって、兄弟と離れて1人という
小さな子供には過酷過ぎる状況ではありませんでした。

こざる達は、以前、りこちゃんから、
戦後は たくさん 孤児がいて、
なつのように 靴磨きをしていたという話を聞いたことがあります。

ドラマで、そんな可哀想なシーンを見て、
子供好きの りこちゃんが悲しくなり過ぎてしまうことはないか、
りこちゃんの戦争当時の怖い記憶を思い出してしまうことはないか、
こざる達は、そんなことを注意しながら、先週まで 見ていました。

でも今週からは、なつも 成長して、
子役から 広瀬すずさんに代わりました。
もう大丈夫なようです。

「朝ドラが始まるよー。」
りこちゃんも、こざる達も、ちゃんとテレビの方に向き直ります。

「重い扉を 押し開けたら 暗い道が 続いていて
めげずに歩いた その先に 知らなかった世界」

スピッツの『優しいあの子』が流れてきます。

「このオープニング、ハイジみたいで、いいよねー。」
「うん、そうだね!」
りこちゃんも、こざる達も、にこにこしながら見ています。
やはり朝ドラは、辛過ぎることなく、楽しく嬉しくあってほしいです。

こざるカフェは、今日も ゆっくり始まって
のんびり 穏やかに時間が流れていきます。

読んで下さって、どうもありがとうございます。
明日も、5月頃の気候のようですね。
よい毎日でありますように (^_^)


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