優しい光景
今日も気持ちよく青空が広がって、空気は冷たく乾燥していましたが、
一日中ずっと晴れていました。
「今日は、りこちゃんを連れて 病院へ行って来たんだ。」
「特にどっか具合が悪いわけじゃないんだけど、りこちゃんは高齢者だから、2, 3ヶ月に1回程度、先生に診てもらっているんだよ。」
そんなわけで、相変わらず賑わっている病院へ行ってきました。
病院にはいろんな患者さんがいますが、やはりお年寄りが多く、
1人で来ている人もいますし、ご夫婦で、お子さんに連れられてという方もいますが、
「施設からヘルパーさんに連れてきてもらっている人もいるんだよ。」
ヘルパーさんが家族のように、ずっと付き添っていて診察、会計を済ませて また施設に戻る人もいれば、
施設から連れてきてもらって、病院で待っていた家族も診察に付き添う場合もあります。
りこちゃんの診察は無事にすぐに終わって、会計を待っていた時、
こざる達は 正面玄関に次々とやってくるタクシーや、施設の車を 眺めていました。
特に珍しい光景ではなかったのですが、
一台の施設の車が出発した時に、玄関のところに立っていたご夫婦が ずーっとずーっと車に手を振っているのが見えました。
車が病院の敷地内から出て、右折すると、二人も体を車の方角に向けて、ずーっと手を降り続けました。
車が見えなくなっても、しばらく手を振っていました。
それは とても心に響きました。
確か高齢の男性が車椅子で乗り込んでたいたと思いますが、
どちらかのお父さんなのでしょう。
または二人は 夫婦ではなく、兄妹、姉弟なのかもしれませんし、親戚なのかもしれません。
「僕たち、病院から帰って来てからも ずっとその光景が心に残っていて…」
こざる達、うんうん頷きます。
「病院では別に珍しくない光景のはずなんだけれど、でもよく考えてみたら、あんなに手を振っている人を見たことがないんだよ。」
車の中のお父さんも手を振っていたかどうかはわかりません。
でも 確かに 車が出て行ってからもずっと降り続けている人は見たことがなかったと気がつきました。
とても感動しました。
こざるカフェは、今日も ゆっくりゆっくり
のんびり 穏やかに時間が流れていきます。
読んで下さって、どうもありがとうございます。
とても心が暖かくなって、優しい気持ちになる光景でした。
写真は お節の残りの数の子をのせてみた おやつです。
よい毎日でありますように (^_^)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?