風邪をひいたら、りんごの思い出

　今日は、冷たい雨が降っています。
寒暖の差が 例年以上に大きく、
それで体調を崩している人も多いようです。
またインフルエンザも大流行しています。

「今日は 雨が降ったから、湿度も高くなったけれど、
乾燥した日が続いているよね。」
こざる達は、風邪もひかずに元気に過ごしています。

「りこちゃんも、風邪ひかないで無事に過ごせていて ありがたいね。」
おばあさんの りこちゃんも元気に過ごしています。

「でも風邪は万病の元だから、気をつけないとね。」
「乾燥しているから、インフルエンザも流行るんだよね。」
「じゃあ 今日の おやつは、すりおろした りんごにしようよ。」

　昔、こざる達が風邪をひくと、
りこちゃんが りんごを すりおろしてくれました。
すりおろしたりんごは、食べやすく、
消化もよく、喉のイガイガもスーッと消えていきます。

「甘くて、とっても美味しかったよ。」
こざる達は、風邪をひくと 苦しいけれど、
この りんごを食べられるのは とても嬉しかったのです。

そうしたら、先日、ラジオで、又吉直樹さんが、
子供の頃 風邪をひくと、お母さんが りんごをすりおろしてくれて、
とても美味しかったと言っていたのです。
それを聞いていた こざる達は「ぼく達と同じだね。」と
なんだか嬉しくなりました。

「風邪をひかなくても、いつでも食べられるんだけどね。」
「でも、風邪をひいて、熱があったり、喉が痛かったり、
そういう時に食べると、甘くて、みずみずしくて、
とっても美味しいんだよね。」

　普通のりんごなので、全く特別なものではないのですが、
だからこそ 日常の場面で 思い出と結びついて、
特別なものになるのかもしれません。

　こざる達が、わいわいと おしゃべりをしているうちに
雨が上がって、西の空が明るくなってきます。

「わぁ、どんどん晴れてくるねー。」
「夕焼けに間に合うねー。」
こざる達は、嬉しそうです。

　ラジオからは、昔の映画の懐かしい歌が聴こえてきます。
『Stay Gold』、スティーヴィー・ワンダーが歌っています。

「りこちゃんのとこに行ってくるねー。」
こざるちゃんは、嬉しそうに りこちゃんの部屋に向かいます。

今日も こざるカフェは、ゆっくりゆっくり
穏やかに時間が流れていきます。

読んで下さって、どうもありがとうございます。
明日は、また気温がグーンと上がるようです。
なかなかついていかれません。
よい毎日でありますように (^_^)