「アフリカの夜」①文字起こし

仕事を辞めた。気付けば19年間も続けて来たと思うと驚く。どんな人もそうだと思うが、朝、行きたくない日もあった。そんな時、ビデオテープで繰り返し観て自分を励ましたのがこのドラマ。

潤沢な時間をもらった私が、やりたかったこと。それは、ドラマ「アフリカの夜」の文字起こしだ。かつて本で、岡田惠和さんが、大好きな山田太一さんの脚本を文字おこしして大変勉強になったと読み、いつかやってみたいと思っていた。

「その言葉は、ずっとアタシの心の中で、生きてきた気がするんです」

第五話で主人公八重子がメゾンアフリカの住人有香に言うセリフ。これをパソコンで打っていた時、思わず「そうそう!」とつぶやいた。「アフリカの夜」の言葉は、ずっとアタシの心の中で、生きてきた気がするのだ。

「道は開かれている」

なんといってもこの言葉。ステキな場面で、何度も何度も繰り返される。

視聴者が「そうだ!」と思うように、このドラマは作られている。有香がオーディションで語った「不退転の覚悟」も、八重子が礼太郎を想って有香に言った「人は道を選ぶことができるんです」も、みづほが八重子を励ますように言った「人生から逃げたらアカンのやさ」も、言葉は違っても通じている。そして、八重子達がそう言うに違いないと、視聴者に想わせる出来事が起こる。大石静さんの生き方が現れているのだろうし、表現できる技術に、両手をついて、「ははー」とひれ伏したくなる。

5年前くらいだろうか?ビデオデッキを捨てた時、このビデオも処分してしまった。今は、FODで観られる。良い時代だ。今、六話の途中まで終わった。自分の記録用として、これから「アフリカの夜」の名場面、名台詞などを振り返ろうと思う。

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