2020年6月13日の夢日記
秩父の山へ行く。
茅葺き屋根の家ばかりの集落で、それぞれの家に小さな灯りが灯っていて住人はいるようだが声をかけられる雰囲気ではない。マッサージという看板が出ていたので一軒の民家に入ると、かなり年の行った老婆とおばさんがストーブにあたって寛いでいた。
おばさんのほうにマッサージを頼んだら、荷物を置いて少し待てと言われる。どうやら先客がいたらしい。マッサージは中でおこなうのではなく、家の前に広がる砂地の上にシートを引いて行われる。よく見たら、集落の横には大きな砂丘が広がっていた。
老婆から、森は歩いたかと聞かれる。まだと言うと、ぜひ歩いてみたほうがいい、と言う。順番を待ってる間ちょっと散策するかと思って森に入ると、たしかに中はしんと静かでひんやりとしていて、まるで別の時間が流れているようでなるほどだからそこまで勧めるのかと思った。
少し高くなった山道の坂を登って、ふと向こう側を見ると、怖くなるほど見事な木々の連なりがあった。私は絶対写真に撮ろうと思い、いったんその坂の影に引っ込んで鞄からカメラを取り出しもう一度登り直してカメラを向けると、さっきの山道とは違う景色が広がっていた。おかしいなと思ってもう一度坂の手前に戻り見に行くと、また違う。どうやら、向こう側の森の景色は坂を戻るたびに変化が起こるらしい。そんなことがあるのかと不思議に思ったが、先を歩いてしまったら知らないどこかへ行って戻れなくなってしまう気がしたので集落の方向へ引き返すことにした。
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