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「本当の自分」と向き合う覚悟が、心を動かす言葉を生む

ミュージシャンであり俳優であり写真家でもある福山雅治さん。
トップアーティストとしてずっと走り続けているのは周知のことです。
 
その福山雅治さんの楽曲づくりについて書かれた記事が、とても印象に残っています。まさにそこに福山雅治流の創造哲学があると感じるからです。
 

 曲はリサーチと研究によって理論的に組み立てるそう。
 
「自分が好きかどうか」とか、「自分はこの曲しかやりたくない」とか、「自分から出てくる音楽はこれだ」とか、「自分らしさとはこうだ」とか。
 
そういうものは全て二の次にして、ヒットしている曲の歌詞、メロディ、アレンジを自分なりに分解するそうです。
 
「因数分解する」と表現していました。

曲作りなのに「因数分解」?


「作詞をする人の言葉選びだな~」と思っていたら、作詞についての取り組み方はさらに私の心をつかむものでした。
 
 
言葉を紡ぎだし、感動を与えようとか、人に何か感じてもらいたいと思うなら、自分が発した言葉に責任を持たなければいけない。その責任とは何かというと、本当の自分自身とちゃんと向き合ったか、です。
(インタビュー記事抜粋)
 

 「はぁ~、良いこと言うねぇ~そうなの、そうなの!」
(…と言わずにはいられない私)
 
方法論を得るだけでは作品にならないということを言っていました。
自分と厳しく向き合って紡ぎだされる言葉がメロディに乗って数々のヒット曲になっているということにも納得です。
 

 「これって、ただのヒット曲作りの話ではない!」ということにお気づきでしょうか?
 

スキルやノウハウだけでは商品やサービスは完成しません。
 
その商品やサービスそのものに加えて、自分自身、あるいは会社の目指すところとどれだけ向き合ってできたものであるかが商品やサービスとしての価値になります。
それが世の人に届けられた結果として売れるということになるわけです。
 

「伝える言葉」と考えれば、福山さんが紡ぎ出す歌詞と私達がお客様に伝える言葉に違いはないはずです。
 
ただ、「やっぱり福山雅治だからできる」ということを思わないでもありません。「本当の自分自身とちゃんと向き合う」って口で言うほど簡単なことではないからです。
 
記事によると、本当の自分自身と向き合って言葉を紡ぐことは思いもかけない言葉が出てくることがあるようですが、「セルフカウンセリングのようになって深いところから戻ってこられないこともある」ともありました。
 

「本当の」「自分自身と」「ちゃんと」「向き合う」

私も分解してみましたけれど、「自分自身と」「向き合う」は「内省」と言われますから、解説とかやり方とかである程度できるかもしれません。
 
でも、「本当の」「ちゃんと」が加わるとどうでしょう?
 
この2つはとても曖昧なものです。
それは人によって捉え方が違ってしまうわけですから、何が本当で何がちゃんとかが分かりません。
分からないから「本当の自分自身」は時々に変化して「ちゃんと向き合う」は止めてしまいます。
 
だから、この4つを揃えることはかなりハード!
 

福山さんが言う「自分の発した言葉に責任を持つ」は私達がお客様に伝える言葉にも言えます。
 
「テンプレートにこの文言を入れれば売れる」
 「魔法の言葉で売上倍増」
 
そんな言葉に踊らされていたら、大ヒット曲「桜坂」は生まれていなかったということですね。
 
自分にとっての『本当の』『ちゃんと』を分からないままにしていては、お客様に伝わる言葉なんて、決して生まれないのです。

伝わらないから言わない、言わないから伝わらない
分かってないから言えない、言えないから売れない
こんなループに留まっているなら突破しましょう!

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