地域を見守る舟伏山、地域で見守る日野 4月行灯制作チーム「チーム日野」
長良川左岸堤防の近くにある岐阜市立日野小学校。日野小学校の体育館で4月行灯を制作するのが「チーム日野」です。
コロナ禍で地域の行事の中止が相次ぎ、子どもたちの楽しみもご近所さん同士、特に世代をこえた交流が少なくなりました。
そんなある日、チーム代表のひださんが見た光景が「こよみのよぶね」の参加に繋がったそう。
「ご近所のおばあちゃんたち数人が50代の男性を囲んで『あんた小さい頃から知っとるけど立派になったねぇ』と話していたんです。親以外の人が自分の成長を見ていてくれて気にかけてくれる。希薄になってしまったつながりを改めてつないでいけたらなと思っています」
日野には地域を見守ってくれている山があります。日野小学校の校歌も舟伏山から始まるのです。
この舟伏山が4月行灯になりました。
保管場所の出入り口から出せる大きさにしなければならず、ほっそりした舟伏山になった模様。このサイズにするのに苦労されたそうです。
(分かります!私も初めて作った行灯が出口を通らないサイズだと判明し作り直したことがあるので……)
スタート時、何から手を付けたらよいか分からなくて困っていた時、昨年4月行灯を担当したチームの方がお手伝いに来てくれたそうです。
助け合って作っていく、それが「こよみのよぶね」のいいところなのです!
「制作に参加した子どもたちはダイナミックに色を塗ったり竹を切ったり、楽しんでいました。これだけ大きいものを作るということは大変さもありますが、出来上がっていく姿を見る楽しみがありますね」
金華山を背に、長良川に浮かぶ「舟伏山」の4を子どもたちがどんな顔で見上げるのか楽しみですね。