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光陰矢の如しなオフシーズン

「積極的な重心移動だよ。」

初夏のとある日、ある方からコーチングを受けた時にかけてもらった言葉。
今もなお、常に頭に浮かんでいます。



ふと気がついたらシーズンが間近に迫っていました。
それほど夢中になっていたオフシーズン後半でした。
いや、今よくよく考えてみたら余裕がなかったのかもしれません。
“もっとスキーが上手くなりたい”
その気持ちが私を突き動かしていました。

新しい事を始めるのは、怖くてエネルギーが要る

今いる居心地の良い場所から抜け出せなかったり、
変えない・変わらない、そんな自分を正当化したり…。

一度積み上げてきたものを1から、いや0からまた作り始めることはとても怖くて多くのエネルギーが必要でした。
同じ事に取り組んでいるにも関わらず。
全く上手くいかなくなってしまい、元に戻したいと思う日々でした。
しかし、“変えない”という選択肢はありませんでした。上記した気持ちがあったからです。

今季、スキージャンプに大きなルール変更がありました。
身長・股下の計測方法、そしてジャンプスーツの形状の変更など。(参照)

今までの技術のままではこれ以上の成長は望めない。ここ最近感じてはいました。
過去、毎年の様に変わってきたルールには工夫でなんとか乗り切って来られたので、ここまで大きく変えようと思うまでには至りませんでした。
今回そう思うもころまで至ったのは、このルール変更と同じタイミングでターニングポイントがあったからでした。
まったく同じ競技なのに、別のものを見たかの様な――。



結局、シーズンまでにある程度仕上げることすら出来ませんでした。
そんな状態で迎える22/23シーズン。
不安や恐れはいつも以上にあります。
しかしそれ以上に、“スキーを追究したい”という気持ちが強いです。
その気持ちが、マイナスの気持ちをかき消してくれます。

古いチーズに早く見切りをつければ それだけ早く新しいチーズがみつかる

チーズはどこへ消えた?

停滞は衰退であるこの競技。
少しでも足踏みしてると、あっという間に置いていかれます。

「積極的な重心移動だよ。」

技術も、自分自身の心も、揺さぶって推進力へ変えていきます。その場に留まることなく。

今シーズンも、楽しみです。




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小山 祐
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