大谷所属のエンゼルスが弱すぎる件について。
大谷翔平が前人未到の記録をたたき出し続ける一方、エンゼルスは今年もポストシーズンへの進出は絶望的。
前半戦折り返し時点で39勝53敗。5月〜6月にかけては14連敗、監督の解任などで順位は低迷し、チームは未だに混乱状態にある。
本記事では数年観戦し続け、明らかになったエンゼルスの失態とその理由を語っていく。
経済的な理由で大胆な選手の獲得に今年も動けず。
主砲マイク・トラウトの年棒は48億円、今季も序盤で大怪我をして2年連続出場する機会がほぼないレンドーンは47億円。二人だけで全選手の年俸の20パーセント以上を占め、有力選手の獲得に動けないのが現状だ。
数少ない新戦力の一人で、今年加入した年9億円の中継ぎ投手ループは毎登板失点し続け、21億円の先発シンダーガードもいまいち。年13億円で再契約をした抑えのイグレシアスも守護神としての役割を果たせていない。
要するに、有力選手を保持しながら多少の補強をするも、そのほとんどが年俸に見合う活躍ができずにいるのだ。その影響が補強困難へとも繋がっている。
結局トラウトと大谷任せ。挙げ句の果てには、トラウトも腰痛で故障者リスト入りをし、去年のような大谷一人でチームを引っ張る形に逆戻りしてしまった。
若手の成長が見られない。
有望株だったジョーアデルは守備で難があり、打率も.229。ヤンキースから加入したテイラー・ウェイドも調子が上がらず戦力外通告を受け、ヴェラスケスも守備でしか良い評価はできない。誰一人として続出する怪我人の穴を確実に埋められる選手が現れないのだ。
怪我人の続出。
レンドーンは右手首の手術で昨年に続いて今季も絶望的。去年スタメンを張っていたフレッチャーもリハビリ途中。中継ぎのブラッドリーはベンチで転けて腕を骨折。最強打者トラウトも欠場が続いている。穴を埋める選手がいない分、得点に繋がらず、守備でもエラーが増えチーム状況は悪くなる一方。
監督、コーチがサボりすぎ。
14連敗を喫した6月にマドン監督が解任となりネビン監督代行へ。ネビンは放任主義で具体的なサインや大胆な作戦を立てず、選手自身に任せる方針を取り続けている。マリナーズとの試合では乱闘騒ぎとなり10試合の謹慎処分を受け、後半戦に入って2日目の試合でまたしても退場。
更に、ピッチングコーチは中継ぎ投手(ペゲーロ)のストレートを投げる時の投球フォームと変化球を投げる時の投球フォームの癖の違いに、トラウトに指摘されるまで気づけず。
不調の要因は選手だけではないこともよく分かる。
ポストシーズン出場への可能性はまだ途切れたわけではないが、いずれにせよチームの早期再建が必要だ。
クリチバーノ
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