（2/2）Hasselbladの高級スキャナで中判フィルムをデータ化してもらった話

中判も35mmもネガもポジも好き、小山ひときです。

以下記事の続話です。
（1/2）Hasselbladの高級スキャナで中判フィルムをデータ化してもらった話

まず、郵送でネガとポジをお送りしました。いけ〜！！

「Scan studio f11」さんのウェブサイトをよく読み込んでいなくて、SDカードを一緒に送ってねという案内を読み飛ばしてしまう。（発送後）
ギガファイル便でも送付いただけるとのことで安心しました。よかった…正直そのほうが助かります……よかった。

気になる画像サイズは？

発送から数日、データが届きました。納品形式はtif。色はRGB。サイズはとにかくすごく大きい。ネガ１枚をphotoshopで開いてみたところ

・解像度：3200
・縦横ともに7132pixel
・サイズにして145.5MB

画像によって変わるかと思いますが、目安としてこのようなサイズでした。

画像があまりに大きくて美しいのはわかったので、いつも現像に出す時にセットでお願いしているデータ書き込みのデータとサイズをあわせて、比較してみたいと思います。

ポジフィルムのスキャン比較

いつもの画像と比べてみます。

▲いつものスキャン画像

▲「Scan studio f11」でのスキャン画像
ここにきて気づいたのですが、私はフィルムを送っただけで何の色指示も資料も送っていませんでした。ごめんなさい・・・こちらをもとに自分でphotoshopで色味を調整して、合わせてみます。

▲「Scan studio f11」の画像をもとに自分で調整
さて、これだと比較しづらいので画像を隣に並べてみました。

わかりやすいところを拡大してみました。おわかりでしょうか、「Scan studio f11」さんの画像は、葉の先の色がより精細に出ています。黄色が、出てる…！！！！個人的にこのあたりがわかりやすいと思いました。凄い。

ネガフィルムの比較

つづいてネガフィルムです。

▲いつものスキャン画像
もうすでに綺麗です。ときめきますね…。

▲「Scan studio f11」でのスキャン画像
よく見えるメガネをかけたみたいです。こちらは色調整なくてOKでした。シャキッとして、また色が豊かに出ています。ときめきますね……

さて、これだと比較しづらいので画像を隣に並べてみました。
これはなんだか目が覚めます。窓の後ろの紅茶の箱や、その上の建物の屋上の柵のようなものもよく見えています。

このあたりを見るとわかりやすいです。
色が抑えめのほうが好み等あると思いますが、それはもう手元に届いてから自分で合わせるか、事前に参考資料をお渡しすることで印象を近づけることができそうです。

モノクロフィルムの比較

ここで問題が発生します。

▲いつものスキャン画像　
※被写体は蜂蜜ばにらさんです

▲「Scan studio f11」でのスキャン画像

暗い、暗すぎませんか……？

気になる点がありましたらご連絡くださいね、とフォローいただいておりましたので、モノクロが暗い、黒が潰れていませんかとお問い合わせいたしました。Twitter経由でいつものスキャン画像をお送りして、ご相談しました。そして、調整いただいた画像がこちらです。

▲「Scan studio f11」でのスキャン画像修正版◎

素晴らしい。お手数をおかけいたしました、ありがとうございます！
比較画像も載せてみます。肌感、指の付け根の骨、服の透け感、花や葉っぱの表現が上がっているのがわかります。

このあたりを見るとわかりやすいです。

イメージを伝える資料がないということ

今回、ポジの項目でも書きましたが、なんと私はフィルムをお送りしただけで、参考の画像も写真も付けずにお送りしてしまいました。これがいけなかった。わかるわけがないです。

齋藤さんにお問い合わせしたところ、なんと斎藤さんはアンダー派。
「この肌の感じ、いいね！」ということで、もともとのフィルムがアンダーだったこともありこちらの意図と思われたそうです。

【！】お願いする時の注意点と、色調整について

・色味や明るさのわかる資料をデータか紙で送ると良い
・どうしてもここは出してほしい、等明確なときはお伝えする
・手元の画像と全く同じ画像にはならないと理解する
⇒詳細な調整は、自分の手元に来てからすると良い

どのくらいの明るさで、たとえば右側の髪の毛がうっすら見えるくらいまで上げてほしい、等お伝えして調整をしてくださいました。当たり前なのですが、自分の標準が相手の標準であるとは限りませんので、イメージが分かるような資料をお送りすることをおすすめいたします。

こちらの不手際なのに申し訳なかったです。ありがとうございます。

おかげさまで、11月に名古屋で開催する二人展の入り口に、今回のスキャン画像で作成した大きい写真を掲示できます。

二人展『ひとが苦手』

2019.11.25-12.8（土曜休館）
アーツギャラリー名古屋（名古屋ビジュアルアーツ1号館1階）　
※矢場町駅から徒歩5分、栄駅から徒歩10分

ツキノカホ×小山ひときで写真展をします。よろしくお願いいたします。#拡散希望 #拡散希望RTお願い致します #写真展 pic.twitter.com/OjI8JRrTFs

— 二人展@ツキノカホ×小山ひとき (@tsuki_hitoki) September 2, 2019

遠方の人は郵送で。
近場の人ならご自身でスキャンするコースも◎

私は岐阜県民なので東京までは遠いのですが、お近くの方でしたら直接スタジオに伺ってハッセルブラッドのスキャナを使用させていただけるそうです。めちゃめちゃ使いたい。何時間もスキャンし続けたい。

Scan Studio f11　（担当：齋藤さん）　※無料体験あり
https://scanstudiof11.com/

1時間 ￥3,000（税別）！近かったらすごく行きたい！！！！！！
※レンタルルームご利用は2時間以上から

右側の機械がハッセルブラッドのスキャナ。
ルーペを覗いているのが、齋藤さんです。

齋藤さん、この度は丁寧にしていただいてありがとうございました。また是非、よろしくお願いいたします。感謝です！

※PCと齋藤さんの画像は、Tomoo Ichigamiさんのyoutube動画からキャプチャさせていただきました。ありがとうございます。