フルマラソンの残り15キロで考えていたこと。
限界。限界。限界。
本当に足がパンパンで痛い。足もつってる。
足を止めて歩いたら、足がつってしまうし、癖になって残りの距離も歩くことになるだろう。
僕は今、シドニーマラソンの42.195キロにチャレンジしている。
ハーフまではなんとか頑張ってこれたが、
残り15キロになったところで、急失速している。
ただ僕は決めている。
絶対に歩かないと。
どれだけ遅くても、周りから歩いてるね、と言われても、僕自身が走っていればいい。
歩いても制限時間は間に合う。
だけど、僕だけがこのフルマラソンのすべてを目撃をしている。
だから、なんとしても、歩きたくない。
残り15キロ、限界に達したところで、ふと、
「最後の15キロは自分のためではなく、周りの人に感謝しよう」と思った。
まずは、
Sさん。
Sさんの本に大学院生のときに出会ってなかったら、僕が本を大好きになることはなかっただろう。本を書きたいと思うこともなかっただろう。
Iさん。
いつも学ばせていただいており、応援してくれている。この人がいなかったら、今の僕がいることは絶対にない。これからもついていきます。
Aさん。
いつも本気で向き合ってる。正直グサってくる。ただそれは僕の弱いところから逃げるなよ、って本気で向き合ってくれるそんな存在。
Nさん。
直接会ったことは数回。話したことはゼロ。だけど、コミュニティに参加して僕の心が軽くなっています。Nさんが素敵だからですね。
…これ永遠とやっていた。そしたら、残り3キロ。
もっと感謝したい。
急いで、お世話になった先生、メントレ関係者、セミナー仲間など、頭で表情を想像して、感謝をする。
ふと考えた。
もしも、その人と出会ってなかったら…???
ゾッとした。
もしもSさんに出会ってなかったら、僕は本を読んでいないだろう。
もしもIさんと出会ってなかったら、僕はきっと親の仕事を継ぐために、やりたいことをせずに、資格の勉強を今もしているだろう。
もしもAさんと出会ってなかったら、自分勝手で甘い自分のまま関わる人に接していただろう。
もしもNさんと出会ってなかったら、心の奥底を隠していただろう。
『もしも〇〇さんと出会ってなかったら…?』
こう考えたら、僕の人生は間違えなく変わってしまう。
まったく。
1人1人、関わってきたすべての人から僕は、たくさんのことを学ばせていただいている。
良いことも悪いことも。
感謝が止まらないなってなった。
走りながら、涙が出てくる。
残り1キロ。
最後も、もちろん周りへの感謝を考えよう。
両親、家族、親友、友達、関わるすべての人。
「Hi!akinori!! fight!!!」
沿道で応援してくれる人。
そうだよ、忘れてちゃいけない。
名前を知らない人だって、こうやって支えられているんだから。
全然、僕は感謝が足りなかった。
僕は1人でがんばってる!!って思ってるときもたくさんあるけど、全然そんなことなかった。
間違えなく、支えられている。
間違えなく、影響を受けている。
もっと伝えよう。
感謝。
もしもその人がいなかったら、僕が今笑ってなんかいられるわけないんだからさ。
ゴール。42.195キロ、走り切った。やり遂げた。
もう歩けない。立てやしない。
ただ、きっとこの経験が、人生の転機になる。
今までの100倍、感謝を伝えていこう。
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