劇薬を飲み干せ、ぶっ飛ぶ冒険をせよ。
よくゲームだと、最初の村がスタート地点だ。
家にいると、何も起きないから、家から出る。他の家に入りまくり、人と話、物を物色したりすると、”ある情報を発見する”お決まりのパターンだろう。
必ずと言っていいほど、その目的地は次の村を経由をしなければいけない。
ゲームの主人公は、その行ったことのない村に向かって一歩を踏み出していく。その過程には強い敵のキャラが出てきたり、課題があったりする。何が起こるかわからない、ただ少しの情報を頼りに一歩を踏み出していくーーーー。
これがゲームのいわゆる”鉄板”だろう。
なのに、不思議と僕たちの人生では、何が起きるかわからないことを歓迎しない。
「わかっている」の歓迎している。
どうだろう。
あなたは、今までの人生で何度か大阪に行ったことがあるんじゃなかろうか。
大阪に住んでいる人であれば、東京に何度か行ったことがあるんじゃなかろうか。
なのに、なぜ愛媛県は行ったことないんだ?なぜ秋田県はないんだ?
僕でいうと、何度も札幌にはいくのに、なぜ網走や稚内はないんだ?
僕たちは、知っていること、わかっていることをベースに考えてしまうんだろう。
だからこそ、人生が激変しないのだろう。過去の延長線で生きているんだろう。
たとえば、僕が北海道に旅行にいくとき、値段を考慮したり会える人を考えたり、今まで行ったことのないところに行こうとする。
そうすると、必然的に、何度も利用のある「新千歳空港」を選んでしまう。
というのは、成田→新千歳は安いからだ。最寄りの茨城空港→新千歳も飛んでいる。
利用しやすいからこそ、僕は選んでしまう。
新千歳空港を利用してしまうと、いくら行ったことのない場所に行くとしても、今まで知っているプラスαの場所になってしまう。もちろん、それも素敵な旅行もいいんだが、”冒険”とまではいかないだろう。
劇薬を与えるんだ、自分自身に。一気に、顔が真っ赤になって火を吐きたくなる香辛料を一口で飲み込んでみるんだ。むせていい、吐いていい。そんな人生を歩んでみるんだ。
ビビれ。怖がれ。逃げたくなれ。
それでもいい、ただその出来事もいずれ終わる。終わらない映画がないように、必ず終わりがくる。
数日後、数週間後、あなたはどう感じるだろうか。きっと成長を実感しているに違いない。いや、むしろ選んだ自分を褒めたくなるだろう。
この文章を書きながら、僕はこんなことを思っている。
誰でも書けるんだったら、僕が書く必要なんかない。読み手に失礼だ。貴重な時間を使ってくれているんだったら、誰でも書ける文章は死んでも書くわけにはいかない。
あなたの人生はたった1度しかない。
だとしたら、もっとぶっ飛んだ人生を歩んでもいいのではないだろうか。
ぶっ飛べ、壊れろ、それを楽しむんだ。
劇薬を飲むのは、もちろん毎日ではない。
その劇薬を飲むために、日々準備する。体力をつけ、本を読み、お金を貯める。
僕は、クレジットカードをANAにした。マイルがたまるように。マイルが貯まれば、交通費を気にせずに、ぶっ飛んだところに行ける。
マイルでどこに行こうか考えながら、大阪、福岡、札幌、名古屋がでてきてもスルーする。先の読める旅行はおやすみにしよう。犯人がわかるミステリーほどつまらないものはない。どうせだったら、と調べていて、オホーツク紋別、佐賀、鳥取…面白そうじゃねぇか。トラブル、事件、非常事態を大歓迎しよう。
あなたの人生に、冒険と劇薬を。
そんな人生を歩むのだ。
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