見出し画像

JFCの受賞報告と採用情報に見る問題点

日本ファクトチェックセンターが「デジタルアーカイブ学会賞」を授賞したそうです。


JFCに賞を与えた同学会の理事には、JFCの副編集長総務省の有識者の構成員が入っている。

■宮本聖二理事 ←JFC副編集長
■生貝直人理事 ←総務省「デジタル空間における情報流通の健全性確保の在り方に関する検討会」構成員

賞を与える側と受け取る側に同じ人がいる。こういう人脈が受賞に寄与している可能性は、大いにありますね。

JFCはもともと政府機関との距離が近い(運営メンバーに総務省の有識者会議の先生方が複数入っている)。「ファクトチェック機関」として政策に沿った活動をするには、社会的認知度を上げ、権威付けをする必要がある。こういう賞はもらっておくに越したことはないんでしょう。

授賞理由は、デジタルアーカイブ利活用の新たな局面を開いたというもの。ファクトチェックに使った一次情報をすべてリンクしていることが評価されたようです。

受賞が妥当かどうかはともかく、JFCの検証の中身が優れているかどうかには、疑問がある。検証対象の選び方が恣意的で、深刻度が低いものも取り上げていたり、すでに検証済みのものを後追いするなどしている。検証記事の正確さを疑問視されて、炎上することもしばしば。

ファクトチェックに無謬性を求めるのはナンセンスだけど、もうちょっとどうにかならないものか…


受賞の件より気になったのは、JFCの採用情報。

応募要件の一つに「憎しみを原動力にしないこと」とありますが、こういう条件を出すのは就職差別につながらないんだろうか?

厚労省のサイトに「採用選考時に配慮すべき事項」がのっていて、
「b.本来自由であるべき事項(思想・信条にかかわること)の把握」のところに「人生観、生活信条などに関すること」とあるけど、これに抵触しないのかな?

内面的な事柄を応募要件に入れていたので、ぎょっとしました。心の中でどう考えていようと自由ですよね。ちなみに「明るい人募集」みたいな求人をよく見るけど、あれはNG。「明るく接客できる人募集」ならOKです。

いいなと思ったら応援しよう!

はむた@捏造報道と闘う会
よろしければサポートをお願いいたします。いただいたサポートは書籍購入や情報収集など、よりよい記事を書くための活動費に使わせていただきます!😊