100%の正義はない

今、この本を読んでいます。(アフィリエイトリンクじゃないよ)

VoicyのMBさんのチャンネルで、今月のプレミアムVoicyのテーマが
「MBの推薦図書」
なのです。
その中で紹介された一冊ということで、読んでいます。
ふだんならなかなか手に取らないタイトルですね。

終戦を経験した人にしかわからない感覚

この本の中で、とても興味深いことが書かれていました。

養老  終戦ですよ。それまでは「一億玉砕」「本土決戦」と言われていたのが、戦争が終わったらとたんに「ポン」となくなってしまって、「平和憲法」「マッカーサー万歳」の世の中になってしまった。  伊集院  僕、そのことを前から思っていたんです。自分の親たちの世代にちょっと敵わないなと思うのは、彼らが戦争を経験しているからなんです。  親父がいつも言っていたのは、生徒が校庭にある銅像か何かに一礼しないといきなりぶん殴っていた先生が、戦争が終わった途端、まったく関係のないことを言いだした。そのときのポカンというか恐怖というか、わけの分からない感じ。  親父に「戦争が終わったとき、うれしかったの?」と聞いたら「うれしくなかったことはないんだけど、うれしいとかいう感情じゃなくて、もっとすごいことなんだ」と言うんです。そのとき言われたのは、「おまえ、今まで習ってきた教科書が全部ウソだと言われたらどう思う?」。  養老  そうです。ウソだと言われる以上に、自分で墨をすって、教科書の戦争に関係あるところを全部黒く塗らされたわけだからね。  みんなで声を揃えて何度も読んだところですよ。だから理屈じゃないんだよね。感覚ですよ。肉体感覚。」

—『世間とズレちゃうのはしょうがない (PHP文庫)』養老 孟司, 伊集院 光著
https://a.co/bWDqGo4

これは、今の僕が想像しようとしても、なかなかイメージができないですね。

昨日まで、正しいとされていたことが、急に今日から180度変わってしまう。
しかも、大人の人たちがみんなそうなってしまったら、子どもは混乱しますよね。

このような経験をした人にとっては、
「もしかしたら、今日は正しいことが、明日から間違いになるかもしれない」
という感覚がどこかにあるのかもしれません。

常に疑う姿勢を

今の生活で考えてみると…

例えば、タバコ。(僕は吸わないですが。)
どうやら数十年前は、新幹線の中で吸えたり、タバコを吸うことが「かっこいい」という価値観があったり、そんな時代だったようです。

それが今では、
「タバコ吸うのはカッコ悪い」
という価値観に寄っているような気がします。
また、どんどん禁煙化が進んでいっています。

このように、時代とともに価値観が変わることって、他にもきっとありますよね。

なので、今の時代で正しい・正義とされていることでも、
時代が進んだら正反対の価値観になることもあるのでしょう。

常に100%正しいなんてものはない、
と疑う姿勢を持っていたいですね。


そんなことを、冒頭で紹介した本を読みながら思いました。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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