カメラ基礎概論
※この記事は筆者が学習したことをアウトプットするために作られた記事です。また、学習の度に記事が更新されていきます。
カメラの仕組み
カメラはレンズを通して光を取り込み、センサーにその光を当てることで画像を生成します。
露出を調整する2つの仕組み
露出は光の量を調整することを指し、以下の2つの仕組みで制御されます。
1. 絞り
役割
レンズの開口部(光が入るスペース)を変えることで光の量を調整します。
設定方法
F値を変更することで絞りを調整できます。F値は以下のように作用します:
F値が大きい: 絞る量が多くなり、入る光の量が少ない(露出が減少)。
F値が小さい: 絞る量が少なくなり、入る光の量が多い(露出が増加)。
覚えておきたいF値: [F1.0, F1.4, F2.0, F2.8, F4.0, F5.6, F8, F11, F16, F22]
F値の絶対法則
低いF値: 背景のボケを強調。
高いF値: 全体にピントが合う。
2. シャッタースピード
役割
光がセンサーに当たる時間を調整します。
設定方法
短いシャッタースピード: 光の量が減少(写真が暗くなる)。
長いシャッタースピード: 光の量が増加(写真が明るくなる)。
明るさの3大要素
露出は次の3要素で決まります:
F値(絞り値): ボケに影響。
シャッタースピード: 手ブレに影響。
ISO感度: センサーの光感度。
ISO感度
定義
ISO感度はセンサーに入力された電気信号を増幅して光の量を調整します。
特徴
ISO感度が高いほど露出が増加。
ISO感度を上げるとノイズが増え、画質が劣化。
設定のコツ
最低限のISO感度を使用し、ノイズを抑えます。
焦点について
焦点距離とは
レンズ中心から撮像素子までの距離(mm)。画角や遠近感に影響。
焦点距離と画角
短い焦点距離(例: 18mm)
広い画角、風景向き、遠近感強調。長い焦点距離(例: 200mm)
狭い画角、望遠向き、被写体が大きく写る。
DXとFXフォーマット
DX: 焦点距離×1.5倍の画角相当。被写体が大きく写る。
FX: 表記通りの画角、広範囲が撮影可能。
焦点距離と用途
広角: 18mm以下、風景・建築。
標準: 35-70mm、日常・ポートレート。
望遠: 70mm以上、遠景・クローズアップ。
もっと知りたい方はこちら
単焦点レンズとズームレンズ
単焦点レンズ
焦点距離が固定され、高画質と美しいボケが特徴。開放F値が小さく明るい写真が撮れ、軽量で持ち運びやすい。ズームはできず、複数のレンズが必要。
ズームレンズ
焦点距離を調整可能で、多用途かつ便利。レンズ交換の手間が少ないが、単焦点より重く暗い傾向。
選び方
単焦点: 高画質・軽量重視。
ズーム: 多用途・利便性重視。
結論
単焦点は描写力重視、ズームは利便性重視。用途に応じて使い分けるのが最適。
撮影モード
なぜ撮影モードを使うのか
露出の3要素を迅速に設定し、シャッターチャンスを逃さないために使用します。
撮影モードの種類
Pモード: F値とシャッタースピードをカメラが自動設定。
Mモード(マニュアルモード): F値とシャッタースピードを手動設定。
Aモード: F値を手動設定、シャッタースピードは自動。
Sモード: シャッタースピードを手動設定、F値は自動。
測光
定義
露出(光の量)を測る仕組み。
モード
評価測光: 全体のバランスを考慮。
中央重点測光: 中央の被写体を優先。
スポット測光: 特定箇所を測光。
露出補正
定義
カメラの自動設定に手を加え、明るさを調整します。
注意点
露出補正が正常に作動しない場合は、露出の3要素のうち点滅していない要素を調整します。
EV値(露出値)
定義
露出を統一的に扱うための共通単位。
+1EV: 露出が2倍。
-1EV: 露出が1/2倍。
計算例
例えば、F4.0、1/400、ISO400を基準に露出を変えずにF値をF2.8に変更する場合、ISOを200に設定します。
ヒストグラム
定義
画像の明るさの分布を視覚化したもの。
良し悪し
良いヒストグラム: データがバランス良く分布。
悪いヒストグラム: データが偏っている。
露出とブレの関係
手ブレ
カメラを持つ手が動いて発生。
被写体ブレ
被写体が動いて発生。
手ブレしにくい公式
SS = 1 / (焦点距離) * 1.5
写真上達の秘訣
練習と経験が最重要です。