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京都フルーツ 標本木の秘密

京都フルーツです。
知られざる京都の
フルーツのような魅力に
迫っております。
 
先日、
京都のソメイヨシノが
満開になったと発表がありました。
桜の開花時期に注目される
標本木は、全国各地にあります。
東京は靖国神社の境内、
大阪は大阪城公園、
そして京都は二条城です。
 
標本木とはつまり、
他の桜と比べても
「模範」となるような桜ですから、
さまざまな条件があります。
まず、ソメイヨシノであることが
絶対条件です。
 
その昔、単に祭りといえば
葵祭のことを指したように、
いまの世の中では
桜といえば無条件に
ソメイヨシノになるのです。
ですから、どれだけ全国的に
有名でも、
円山公園の枝垂桜も
仁和寺の御室桜も
標本木にはなりえないのです。
 
ある医学部受験に
失敗し続けている女子高生は、
毎年仁和寺の御室桜を愛でながら、
あなたと私は
似たもの同士かもしれないね。
とつぶやいているとかいないとか。

とはいえ、沖縄ではカンヒザクラ、
北海道ではエゾヤマザクラが
標本木になっています。
いずれ何か、革命が起きれば、
ソメイヨシノから
標本木の座を奪う桜が
現れるかもしれません。
そのダイナミックで
仁義なき桜の闘争が、
いつか訪れることを
願っていますと、
気象庁の偉い人が
言っていたとかいないとか。

いずれにせよ、
毎年桜は花を咲かせて散っていく。
人生というものも、
あの桜のようなものであり、
我々が桜の一生を見ているように、
我々の一生を
俯瞰している何かしらの存在を
感じるのが今の季節なんですと、
言っているのは私です。

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