エッセイ『右上の赤丸』
スマートフォンのアプリの右上に出てくる赤丸に白い数字の通知のやつ。あれがある状態がとにかく落ち着かないから何か通知がきたら兎にも角にもあの赤丸を消すためにアプリを開く。なんとなく、やらないといけないことをほったらかしにしている罪悪感のようなものが作用している気がします。お昼ご飯を食べたり、夜にお酒を飲んだりしていても、あの赤丸が消えていないと、優先しないといけない案件を後回しにしてまで欲望を処理する自分が恥ずかしくなってしまう。そんな大袈裟なことではないのかもしれませんが、あの赤丸はとにかく落ち着かない。ツイッター改めてエッキスやインスタグラムなどは、あの赤丸通知が出ないので別に気にならない。だから罪悪感だなんてカッコいいことを書いてみたものの、別に中身を確認していないことが気になるのではなくて、ただただ赤丸を消し去りたいだけなんです。とにかくあの赤丸は落ち着かない。
困るのがLINEの通知の赤丸で、LINEは中身を確認してしまうと「既読」が付いてしまい、相手に自分が読んだことが伝わってしまう。伝わってしまったら早く返信をしなければと焦るから、すぐに返信ができない環境下では読みたくないのに読まないと赤丸が付いたままになるから落ち着かない。なんの罠やねん。
という僕みたいな人もいれば、赤丸の数字が62438とかなっていても平然としていたり、LINEの返信なんかでも三日くらいしない人もいる。僕はそれがすごく苦手なのでやめてほしいのですが、もちろん強制はできないし、こういう「人それぞれ」を柔軟に受け入れていかないといけない多様性社会というのは結構ストレス社会でもあるのだな、とため息が出る。歓迎されるべきだと頭でわかっているのに心身が付いていききれない。僕みたいなのがやがて「老害」と煙たがられるんだろうな、っていう自覚があるからなんとかして未来を変えていきたいと思っています。
蠱惑暇(こわくいとま)
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