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Спасибоはスパシーバ

CHARAの「あたしなんで抱きしめたいんだろう?」を聴くたびに、いや、聴かなくてもこのタイトルを思い出すたびに「ああ、そういうことってあるよね」って思います。例えばその場にはいないクセのある人物について「あの人はほんまにそういうところあるよな!」「そうそう、あるある!」「自分ではわからへんもんなんやなー」などと仲間内で盛り上がっているところ、ふと「あれ?そもそもなんでこんな話してるんやったっけ?」ってなった時。脳内でCHARAが「あたしなんでぇ〜」って歌い出すんですよね。

原因がどこかに飛んでいってしまうほど、結果として盛り上がりまくってしまっている時、それはつまり、至福の時でございます。男と女もそうなのではありませんかしら。

男と女のことはよくわかりませんが、お気に入りのお店については「あたしなんでこの店のこと知ったんだろう?」って思う名店があるんですよね。私の場合は東洞院五条をしばらく下がったところにあるロシア雑貨のお店がそれです。めちゃくちゃ日本語が上手なロシア人のお姉さんが、おそらく、住居の1階をお店にしてるんだと思うのですが、詳しいことは謎に包まれています。いや、正しくは私が謎に包んでいるのかもしれません。このお店に関しては、よくわからないミステリアスな部分を残しておくことによって想像力を逞しく働かせたい気持ちがあります。

ロシアの代名詞といえば、マトリョーシカやピロシキ、シベリア鉄道ほか、いろいろあると思いますが、現代において、ロシアといえばもはやプーチンではありませんか。こちらのお店はプーチンの顔がどでかくプリントされたプーチンTシャツや、ほろ苦い味のプーチンチョコレートなど、プーチングッズが充実しているため、友人知人の誕生日プレゼントなどに大変重宝したわけなのですが、先日久しぶりに行ってみたら、プーチングッズが全てソールドアウトしており、再入荷の見込みが無さそうでした。しかし、私はそれでもよかった。何故かといえば、あんな小さな、しかもロシア雑貨なんて比較的ニッチなお店ですから、大変申し訳ないのですが、コロナ禍で閉店してしまっているかもしれないと思っていたから、営業しているだけで私としては「ありがとう!」という気持ちだったわけです。

お店の名前は「Спасибо」。ロシア語で「ありがとう」という意味です。店名を紹介するサイトなどに「スパシーボ」と書いてあることが多いのですが、カタカナで書くならおそらく「スパシーバ」が正しいと思います。「Спасибо」は「си」のところにアクセントがあり、ロシア語ではアクセントが無い箇所の「о」は読み方が「オ」ではなく「ア」になります。「ありがとう」は一般的には「スパシーバ」と書きますから、たぶん、この店の名前も「スパシーバ」なんだと思います。

いつの日か再びプーチングッズを充実させてほしいものです。

#令和3年12月23日  #コラム #エッセイ
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