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ドラゴン桜 桜木先生の教え

昨日の毎日新聞に『ドラゴン桜』の桜木先生へのインタビュー記事が掲載されていました。作者の三田紀房さんと作品の監修者の方への取材をもとにしたものだったんですが、このインタビュー記事のなかで「学習意欲を維持するにはどうすればよいか」という質問に対する回答が実によかった。

記事が今手元に無いので、ある程度テキトーに書いてしまうことになるのですが、桜木先生いわく、人間は基本的に怠けたがる生き物であることをまず自覚しなさいと。つまり、自分はできると自惚れるなよ、ということですね。みんな楽なほう、楽なほうへ行きたがるものです。じっとしていたら、人じゃなくても下り坂を転がるものです。慣性の法則。上り坂を転がろうと思ったら、ぐっと力を入れなければなりません。

その力の入れ方が難しい。桜木先生が言うには、「勉強を習慣化させなさい」と。習慣にしてしまえば、やらないと気持ち悪くなる、そうなればしめたものだといいます。いわく「歯磨きをするように勉強をしろ」。これは名言と思いましたね。心を揺さぶられました。確かに歯磨きはめんどくさい。やらなくていいならやりたくない。しかし、やらないと虫歯になるし、歯医者さんに行かないといけなくなるし、治療は痛いし、お金かかるし。歯磨きの場合、ちょっと考えただけで、やらないことによるデメリットが次々出てきますが、「勉強」となるとどうでしょうか。歯磨きほどやらないことによるデメリットがはっきりとしていないんですよね。それも習慣化できない理由かもしれません。

いや、できない理由を書いていても仕方ない。勉強をどうすれば習慣化できるか?です。まぁ、桜木先生も、この記事を掲載した毎日新聞も、41歳のおっさんを読者には想定していないとは思いますが、おっさんだって学びたい!学びを失ったとき、自分はただでさえ醜い容姿、荒んだ魂、ネガティブな心、ひがみ根性の塊、、、、ああ、どんどん自分の嫌な部分が出てきてしまう。自覚しているから、頼むから他人のあんたたちは、これらのことを私に指摘しないでおくれ。あ、そういえば、髪の毛の薄い人もしくは無い人が、殊更に自分の「ハゲ」をネタにするのは、つまり、やはり、いまの私と同じく、「自覚している私をこれ以上傷つけないでください」というサインなんでしょうか。

閑話休題。
こうして書いているうちに、「学ばないこと」によるデメリットがはからずもたくさん出てきたから、やっぱり41歳のおっさんも、なんとかして勉強を習慣化しておきたい。桜木先生が言うには「二重目標」を持つとよいらしい。それは「努力目標」と「完遂目標」。あまりにも高みにあるのではなく、ちょっと頑張れば達成できそうな現実的な「努力目標」を掲げたうえで、その「努力目標」を達成するために、その目標に着実に近づくために、日ごとに「最低限これだけはやる」という「完遂目標」を設定しておけば、勉強が習慣化しますよ、と、確か桜木先生はそのようなことを言っていたように思います。

この記事を読んだ日の夜、つまり昨夜、私は燃えました。NHKラジオの「まいにちハングル講座」を聴き、ロシア語のキリル文字の書き取りの練習をし、読書をしました。お酒さえ呑まなければ、夜のわずかな時間でも、これだけのことができるのか!と我ながら驚き、よし!これが私の完遂目標や!と思い定めていたにもかかわらず、今、私はタカラ焼酎ハイボールを呑みながらこの文章を書いているのであります。なぜか、といえば、完遂目標の行き着く先の「努力目標」が定まっていないこと、そして何より大前提として、人間は怠け者であることが理由であると思われます。

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