読書の記録 谷口真由美『おっさんの掟 「大阪のおばちゃん」が見た日本ラグビー協会「失敗の本質」』
オッサンの定義「独善的で上から目線、とにかく偉そうで、間違っても謝ることもせず、人の話を聞かない男性」。つまり、オッサンでもオッサンじゃないオッサンがいるし、オッサンじゃないのにこの定義によるとオッサンになってしまうオッサンもいる。ややこし。女性蔑視発言が問題になったヨシローおじさんが象徴的ですが、そういうオッサンたちが糾弾されやすくなったとはいえ、まだまだ「立場の弱い者」に対してにじみ出る「おっさん的な本質」というものを見聞きする機会は減りません。「それが常識だ」「誰が責任を取るのか」部下や下請けには高圧的で人の功績は自分の手柄。決して責任は取らないおっさんが肩で風切る社会を「大阪のおばちゃん」こと谷口真由美さんが一刀両断しています。ヨシローおじさんに「わきまえない女」認定された谷口さんが変えることのできなかった日本ラグビー協会の「失敗の本質」とは。
こういう本を読んでオッサンはほんまにオッサンやな!と思うわけですが、しかし、自分もいつ何時そんなオッサンにかるかもしれないし、「かもしれない」とか言ってるんじゃないよ、あんたもうオッサンだよ!かもしれないし、実際、身の回りを見渡してみると自覚がない人ほどオッサンだったりするし、そういう人ほど、この本を読んでもなんにも思わないんだろうし、42歳の私としては、そこは己を疑いすぎるほど疑いながら、生きていかねばなるまいと思うのです。
ちなみにタイトルは「おっさん」。私がここで書いてるのは「オッサン」。「おっさん」と「オッサン」についても定義分けしていて面白いから読んでみてください。
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