読書の記録 栗原康『はたらかないで、たらふく食べたい』
実に面白い本でした。僕はこの本を仕事に役立てたいと思ったから購入する際、書店の方に領収書をお願いしようと思ったんですが、誰がこんなタイトルの本に経費を使わせるねんと思って踏み留まりました。しかし、確実に僕の肥やしにはなったし、僕の肥やしになったということは僕の仕事の肥やしにもなるということです。どこまでが仕事に必要なものでどこまでは仕事に不必要であるとか、どこまでが有益でどこまでは無駄であるとか、そうやって線引きするのっておかしくありませんか。っていうか、無駄って何やねん。無駄を切り捨て便利を追い求め、効率的合理的に物事を推し進めていった結果、そこからあぶれた少数派がマイノリティとされ、頭がおかしいとされ、極論生きる価値なしと切り捨てられるような世の中、おかしくないですか?っていうことが書かれています。本書のタイトル『はたらかないで、たらふく食べたい』こんなに1ミリも綺麗事の入り込んでいない言葉が他にあるでしょうか。自分は多分、こんな風に生きることはできないだろうと思うけど、こんな風に生きていけるなら、こんな素敵なことはないぞ、こんな社会が実現したら嬉しいな。いやでもそれって実は僕次第なんじゃないか。実に面白い本でした。
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