私中心のものの見方を消したとき
書くことが好きな私ですが毎日1200字の文章を書くのはなかなか大変だと感じることもありまして今まさにすごく「めんどくさい」と感じています。じゃあ書かなきゃいいじゃんと我ながら思うのですがこれは筋トレを趣味にしてる人が一日サボると気持ち悪いのとたぶん同じでなんとなく気持ち悪いんですよね。だからめんどくさくても書く。とにかく書く。そういう時は今日出合った言葉たちをメモするのです。一から文章捻り出すより楽ですし、しかも自分にとって琴線に触れた言葉ばかりをメモしておくわけですから将来的にも役に立ちます。私はこのnoteの熱烈な読者でもあるわけですから。
●「原油高騰が一因で食料の価格が上昇すること自体、農業の本質からするとおかしい。石油をできるだけ使わない農業と地産地消がベースとなれば、人間と地球に過剰に負荷をかけるシステムは自然と崩れていくと思います」3月5日の朝日新聞夕刊より藤原辰史さんの言葉
こういう現状のシステムを根底から覆すことを言うてくれる人の言葉はすっきりします。同じことを私が言っても誰も取り合ってくれません。偉い人に言ったら逆ギレされるかもしれません。偉い人というのは今のシステムに乗っかって偉くなった人のことです。自分のことを否定したみたいに取っちゃうんでしょうね。社会全体のことなんて何一つ考えず、平気でやりがい搾取したりするくせに二言目には「SDGs」とか「持続可能性」とか言ったりしちゃう偉い人にこそ藤原辰史さんのような方の真実の言葉が届いてほしいのですが残念ながらああいう偉い人たちのところには、こういう実りのある言葉は届かないようになっているのです。
●「ここに私がいる」「ここに私のものがある」という思いは誰でも持っているが、その思いに強くしがみつくと、「ここにいる私こそがこの世の中心であり、私にとっての利得こそが、一番の優先事項だ」と考えるようになる。「私のために、私のために」と考えるうちに、欲望は膨らみ、ねたみが芽生え、他者を憎むようになる。幼子であれ古老であれ、「私」という意識を持たない人はいない。その自我意識がまわりまわって私たちに苦しみを与えるのなら、そこから逃れる道はただ一つ。私中心のものの見方を少しずつでも消していって、平坦でゆがみのない、ありのままの世界を見ることである。3月7日の京都新聞夕刊より佐々木閑さんの言葉
実に美しいお言葉なのですが、私中心のものの見方を私が消しているのに、周りの人たちが一向に私中心のものの見方を消してくれない場合に私中心のものの見方を消している私だけが不利益を被ってしまうということがこの世界には多々あるんですよね。こっちが消したことをいいことにそのことを利用しようとする悪い奴がいるんです。その悪い奴というのが、だいたいさっき出てきた「偉い人」と同一人物だったりするから嫌になっちゃいますね。
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