大切なのは「気付き」です
東本願寺門前エリアの魅力を紹介する「ANOTHER VIEW OF KYOTO」という期間限定番組がα-STATIONで先週から放送されており、これがなかなか面白い。
毎週月曜15時からの放送で、今日2回目の放送では東本願寺の飛地境内地で通称「枳殻亭」の名前でも親しまれている「渉成園」の庭師の太田さんと鷲田さんがゲスト出演していました。
印象的だったのが、太田さんの発した「大切なのは『気付き』です」という言葉。太田さんは庭に生きる虫たちや外来種、あらゆる生命にとって居心地のよい、優しい庭園作りを心がけていて、その眼差しはどこまでもあたたかい。「生き物たちの習性がわからなければできることじゃないですよね」との質問に対して出てきたのが「大切なのは気付き」という言葉でした。毎日ちゃんと観察していれば、知識がなくともわかるようになるといいます。
なんでも我が事に繋げればよいというものではないかもしれないけれど、自分の仕事にも通じるものなのではないかな、と思いました。「気付き」というのは、やはり「気」が無いと付かないものなのだと思う。別に言葉遊びではないんだけれど、「気」をもって観察しておかないと大切なものを見逃してしまうものなのだと思います。
普段から大切にしているという自負があるものほど、意外とその自負のせいで見落としてしまいがちで、その最たるものが、自分のことはなかなか見えにくいということにも繋がるのではないかしら。いちばん気にしているはずのことなのに、誰から見ても「いつも人の文句ばかり言っている」ような人が自分のことを「何一つ文句を言わない人間」であると思っていたりするのです。
自分にだってそういうところがあるに違いないので、お互い様だとは思うのですが、なんにせよ、「大切なのは『気付き』」という言葉にはハッとさせられました。そういうハッとする言葉にも出合えるなかなか面白い番組です。
ANOTHER VIEW OF KYOTOは毎週月曜15時からエフエム京都で放送中。DJは川原ちかよさんです。
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