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大切にしたいこと
福寿園の大福茶をいただきました。
大福茶といえばお正月の縁起物。
一年の邪気を祓い、新年をお祝いするお茶。
こういうことを仕事柄、調べることは多々あれど正直なところ、調べたからといって「あ、お正月やし大福茶飲もう」ってなる暮らしを送っていないのが現状なのですが、いただいたからにはこれをきっかけにして「そういうの」を大事にする大人になりたいとも思うわけです。
大福茶をぐびぐびいきながら、(ぐびぐびいけるものではないと思うが)
1月10日には十日戎にお参りし、
しばらくしたらどんど焼き。
左義長ともいいますが、なんにせよ、あのいろいろ火にくべちゃうやつをやり、小正月には小豆粥を食い、節分に豆まきをし、壬生寺にお参りして炮烙を奉納して壬生狂言を見て、バレンタインにはチョコをいただき、あ、その前に2月10日には京都磔磔にて涌井大宴会がありますゆえ、そこのところ皆さんよろしく。
3月3日には桃の節句をお祝いし、ホワイトデーのお返しは滞りなく済ませ、桜の開花に合わせてお花見をして、お釈迦様の誕生日には甘茶を飲み、そろそろ遅咲きとして知られる仁和寺の御室桜を観にいってみたりして、昭和の日には昭和のことを思い出し、憲法記念日には憲法に思いをはせ、その翌日は怠惰な暮らしを送り、その翌日は端午の節句を祝います。
変換で「端午のセックス」って出てきました。
6月、雨に滅入るなか、紫陽花の鮮やかな色に心奪われ、30日には夏越しの祓え。水無月も忘れてはなりません。
翌日からは祇園祭。
こんちきちきんの祇園祭は7月の一ヶ月続きます。
8月も16日になると五山送り火。大文字焼きなんていったら消されるよってくらいのことを言われ続けましたけど、京都市内にも意外とあれを大文字焼きという人もいるし、その存在を「なかったこと」にするのを私はあまり支持しない。
なんにせよ、こうやって年中行事を大切にしながら、季節の野菜や果物をその都度いただくというような、それが私にとって理想的な社会なんじゃないかと思う。