3年前、図書館で
昨日、図書館で
本を読んでいたところ、
黒いハットを被った
ご婦人が入ってきました。
たぶん70歳くらい。
ただ、あれくらいの年になると、
正直いくつか、見た目では
わかりません。
まぁ、たぶん70歳くらい。
おそらく自覚がないのでしょうけど、
ずっと本を探しながら、
ひとりごとを呟いておられる。
静かな図書館では、
小さな声でも気になるものです。
う〜ん。
と思いながらも読書していたのですが
やっぱり気になるんですよね。
そしたらご婦人、
私の席の割とすぐ近くに
お座りになられました。
ひとりごとは続いています。
チラッと見てみると、
どでかい上村松園の資料を
見ておられます。
ひとりごとは続いています。
ちょっとキツいなと思い、
ご婦人のほうを、
しっかりと向いてみたところ、
ご婦人と目が合いました。
ご婦人は、ハッとした表情で
「ごめん!」という感じで
ウインクをしてきました。
全部許してあげようと思いました。
それから、
ご婦人のひとりごとは無くなりました。
「こっちこそ、なんかごめん!」
と伝えたくて、
もう一度、ご婦人のほうを
向いてみたのですが、
ご婦人はもう、上村松園に夢中でした。
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