構造計算を覚える上で困ったこと
構造計算を覚える上で困ったことが3つありました。
1つ目は、セミナー、講習会に参加しても難しくて理解できない。
2つ目は、構造を相談する人、構造を聞ける人が身近にいない。
3つ目は、構造に関する本が難しくて理解できない。
構造計算の勉強を始めたころ、構造に関するセミナー、講習会にいくつも参加しましたが、講師の話している内容が難しくて理解できない・・・。
そこで、構造の初級セミナーを見つけ参加しました。
すると、講師は同じ方で、初級セミナーはわかりやすく話してくれると思いきや、全く初心者向けに話すわけでもなく、やはり理解不能。
初級セミナーということで恐る恐る質問をしてみると「そんな初歩的なことは勉強してから来なさい」という衝撃の回答!その初歩的なことを学びに来ているのに・・・。
これに近いことが他の講師でも何度もありました。
そこで思ったことは、構造計算を教える気がないのだということでした。
次に最も困ったことは、構造を相談する人、構造を聞ける人が身近にいないということです。
木造住宅業界では、構造計算を行う人はほぼ存在していません。
ある日、勇気を振り絞ってセミナー講師に連絡して構造のことを聞いてみましたが、とても嫌がられました。
最後は構造に関する本が難しくて理解できないことです。
ただでさえ本を読むのが不得意なのに、構造の本は難しすぎる・・・。
構造計算の手法の難しさの手前で、漢字が読めない、日本語が読解できないレベルです。
どうしてこんなに難しく書くのかと、思う日々でした。
こんな状況で構造計算を覚えていきました。
当然、かなり時間がかかりました。
そこで、多くの方に構造計算をもっと早く効率よく覚えていただけるよう困った3つの解決を考えました。
1つ目は、セミナー、講習会に参加しても難しくて理解できない。
ここは「構造塾」の立ち上げです。
徹底的にわかりやすさを追求しています。
2つ目は、構造を相談する人、構造を聞ける人が身近にいない。
ここは「構造塾」で相談窓口をつくりました。
3つ目は、構造に関する本が難しくて理解できない。
ここは、本が苦手な人でも読める(であろう)本を書きました。
難しい話をするセミナー講師と会話すると理解できるという気づきから、会話形式の構造本を書きました。
構造計算を勉強し始めた自分に伝えるべく、これら3つのことを続けています。
構造計算は難しくありません。
構造計算の難しさは、難しい伝え方が原因なのです。
ぜひ、構造計算を勉強してみてください!