母はそう言うけれど。
2022年3月2日(水)
会社からの帰り道。母に電話をかける。
母の精神状態が心配なのと、姉の様子を聞くために。
姉はますます食欲がなくなり、食べても吐きそうになってしまうらしい。
それは当然のことだよね、昨日医者に、あなたの余命は後少し、体が動かなくなってきて一日中寝ているようになる、他人に世話をしてもらわないとならなくなる、最後はどこで迎えたいですか、心臓が止まったら延命しますかしませんか、と言われたのだ。
私でさえ食欲がなくなっている。本人はもっと辛いよ、きっと。
さっちゃんなりに、自分の命についてわかっていて辛いんだと思うよ。
そりゃ食欲もなくなるよ。
そうかしら、本人わかってるのかしら。
母はそう言うけれど。
絶対分かってる、と
妹の私は思う。
さっちゃんはさっちゃんなりに分かっている。