太乙五行拳
昔むかし、と言っても三十年くらい前だが……茨城の趙玉祥老師のご紹介で、八極拳で有名な安天栄老師から「武当太乙五行拳」を(半分くらい)学んだ。
というのも、安老師もまだお若くお元気で、この良く言えば味わい深く、悪く?言えば一面の薄野原みたいに地味〜な拳を、あまり稽古されていなかったご様子で、いくつかの動作が繋がらなくなってしまい中断、ということになったのだ😭
安老師は満州王族の金子弢老師が拳譜を纏めて発表する時に協力し、その代わりにこの拳を学んだのだそうだ。
学んだ当初は………なんじゃこのヘンテコな動きはあっ😰………と言ったもので、頭の中が???に埋め尽くされる様だったが、今になるとその錬躰的有効性がよーく解るのだ。
とくにその基本功である「太乙旋盤十二勢」は、無駄な動きがなく、内功の勘どころを抑えて見事だ。今私が愛好している「橘家神道軍伝・大元流胎術」にも通底する「錬丹の思想」が感じられ興味が尽きない。
全伝やっていないので、責任ある発言は出来ないが、思い出深い懐かしい、そして三十年越しに為になった錬拳のお噺でした。