真田忍者研究会

真田昌幸公ー出浦昌相殿にお仕えした吾妻衆五十久一族の末裔です。 幼い頃、祖母や四阿山の修験法印にうけた教えや、成長して学んだ太極拳や色々のこと、日々の田舎暮らしの中から感じたことなどを書き綴って参ります。

真田忍者研究会

真田昌幸公ー出浦昌相殿にお仕えした吾妻衆五十久一族の末裔です。 幼い頃、祖母や四阿山の修験法印にうけた教えや、成長して学んだ太極拳や色々のこと、日々の田舎暮らしの中から感じたことなどを書き綴って参ります。

最近の記事

今日のちびっ子忍者道場のテーマはズバリ「罠」❗️ 吾妻の真田忍び達は、戦のない時は主に畑作と狩猟を以て生活の糧を得ていた者が多かったと聞いています。 諏訪信仰の影響から肉食の機会も多く、峻険な地形を平地のように移動した彼らの体力、サバイバル能力は非常に高かったと考えられます。 私も10代の頃は、先代に連れられ山々を行脚するときなどは、時にこういった罠を仕掛けてウサギ等を捕らえさせられたものです。(締め〜解体は法印がやってくれました………私は可哀想で……😰) もちろんこれ

    • 師を拝する

      謹上再拝、と言う言葉が有りますが…… 去る十月の末日重慶にて、わが一輩の師父百歳を記念して、改めて「拝師」の礼を取らせて頂きました。 思えば私がまだ26の時ですから今から二十五年前、三年の下積みを経て、昔の虹口公園の姜師爺の練功場子にあるベンチに師父が座して、私の叩頭を受け入れて下さったのでした。 請酒の席も、当時本当にお金の無かった私を気遣って、二人で山陰路の菜館で簡単に済ませて下さった師父。 あとあと分かりますが、本来なら姜家を筆頭に上海の武術名家をご招待してお披露

      • 太乙五行拳

        昔むかし、と言っても三十年くらい前だが……茨城の趙玉祥老師のご紹介で、八極拳で有名な安天栄老師から「武当太乙五行拳」を(半分くらい)学んだ。 というのも、安老師もまだお若くお元気で、この良く言えば味わい深く、悪く?言えば一面の薄野原みたいに地味〜な拳を、あまり稽古されていなかったご様子で、いくつかの動作が繋がらなくなってしまい中断、ということになったのだ😭 安老師は満州王族の金子弢老師が拳譜を纏めて発表する時に協力し、その代わりにこの拳を学んだのだそうだ。 学んだ当初は

        • 土佐に行っておりました。

          第一の目的は、土佐に西遷なされた武田勝頼公の一族と家臣団の跡を辿るため。 そしてもう一つの目的は、霊山手箱山に斎坐す大瀧の龍王様の息吹に触れ、できるだけお近くに詣でることでした。 同志と言える大崎八幡宮宮司の岡林様にお導き頂き、巨巌奇石の林を潜り、余りにも美しい仁淀川の奥座安居の蓬来山、中津渓谷に遊び、天地太和の祈りを捧げることが出来ました。 雲間にそびえる蓬来の峰は、玉手箱を携えた乙姫様と浦の嶋子が出合いし所と言われています。 中津には古来よりの「八福神」が鎮座まし

          ご供養

          甲陽忍兵開祖の供養塔を訪ねる。 「実に…かようなところにおわしますとは……」 それほど意外な場所に在り、地元の人も知らない。おそらく志ある方でも、出会い、導きが無ければ見つけようも無い古塔。 故有りて、公には詳らかにせず今に至る。 只我らが胸の裡に、その灯火は継がれゆくのだ。 実はそんな話が、今でも津々浦々に在る。 縁あるものが物語を引き継ぎ、語り継ぐ。 供養、回向、しこうして裔を守護する神となる。 それが我が国の、もう一つの姿なのだ。 閑話休題 はじめて「バルサミ

          お彼岸に

          朝一で伊与久のお墓参りをして、実家で曾祖父や祖父母の話を聞いていたところ、まあ知らない話が出てくる出てくる💦 なかでも川島正次郎先生とのことや、進藤一馬先生との御縁、陸軍参謀本部のこと、宣統帝様のこと、他にもゴニョゴニョ……昔のジジババたちは自分らの技を以て、大いに雄飛したもんだ。 まあ色々あって、それがナンも無くなっての今なんだなと。それ故に今こんな活動を自由にやらせて貰っているんだな……と。つくづく有り難かったりしみじみしたり。 八幡から押上と、やはり3教室。 お昼は

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          第七回国際忍者学会の歓迎レセプション「吾妻春秋〜真田忍者からの伝言」

          ◯出演者(敬称略) ●司会 四代目玉田玉秀斎 ●吾妻衆末裔 出浦家…出浦善太郎 禰津家…根津光儀 横谷家…横谷重則 冨澤家…富沢朗 割田家…割田一敏・保之・喜一郎・まゆら・ときあ 唐澤家…唐澤栄 伊能家…伊与久松風・圓清 ●チビッ子忍者隊 齋藤結音 野口葵衣 佐野清史郎 行成朝 伊藤寛太 酒井万智 ●真田忍軍・吾妻七騎 忍者左近ことMITSU 割田さんのお孫さんたちは、五田流軽身の技の基本を。伊与久圓清の遣った技は、山家當流甲冑組討鎧徹之伝より「山颪」及び馬場流小具足組討必勝伝より「兜曳」でした。

          第七回国際忍者学会の歓迎レセプション「吾妻春秋〜真田忍者からの伝言」

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          国際忍者学会

          第七回国際忍者学会、大団円にて終了致しました㊗️ 中島会長をはじめとした学会の先生方、郷原さん、斉藤さんをはじめ裏方の皆様、地元吾妻由来のご同朋たち、山本知事、両町長をはじめ、日本全国津々浦々からお集まりくださった皆々様……… 皆様にはお陰様と言う言葉すら薄いと感じてしまう位の恩恵を頂きました。誠に誠に感謝申し上げます🙇 帰途、またまた車のナビが神がかって(カンナビ)化し、不思議と吾妻ー真田ー根津ー望月ーとルートを巡って仕舞いました。 先々で手を合わせ、今回の加護を感謝し

          甲斐駒ヶ岳

          甲斐駒ヶ岳秋の登拝行に行ってまいりました。 日本三大急登として知られる標高差2200メートルの黒戸尾根ルートを、横手駒ヶ岳神社より始まる「開山の道」を辿って上がらせて頂きます。 歩いている時、身体のキツさにふと「なんでこんな事をやっているんだろう……」と言う思いが過ることが有ります。 しかし「思」ではなくて「行」ですので、答えも行いの中にしか無いんですよね。 だから歩く。長大な道も、危険な岩稜も、六根清浄と唱えながら歩いて、神仏に額づきながら歩いて、あとから浮かぶ思いこ

          群馬の古武道

          柳生新陰流兵法柳生会の柳生耕一先生よりお誘い頂き、上泉伊勢守所縁の群馬県前橋市大胡にて行われる「群馬の古武道」演武会に、真田忍者研究会として参加させて頂きました。 武の郷上州に赫と輝く雄流、荒木流拳法、気楽流柔術、光輪洞合気道に并伝される気楽流柔術、法神流平法、柳生新陰流の皆様と同じ壇上で、業を奮える光栄、また今迄知られることの無かった真田の忍びに関してご紹介出来ることの喜びは表現し難いものがありました。 荒木流、気楽流は私の本家のある伊勢崎の伊与久地区にも流伝しており、

          吾妻・真田忍者ツアー

          吾妻真田忍者ツアー3日目のトリは、吾妻の行者達が修業をした岩櫃城の鬼門を護る観音山不動堂にて滝行の実演でした。 真田の忍び達は「密」とも言われ、その殆どが山中での修験雑密の修業を通じ神通力とも言える特殊な感覚を身に着けておりました。 無論私の先祖や先師先達もその様な方が多かったので、私も弱冠年よりこの道を囓って参りました。 その様なことから、真田忍者のありのままの姿を知って頂く為にも、吾妻の聖所とも言えるこの地にて、大自然に自らを放下することでその力を得る「入瀧行」を体感

          吾妻・真田忍者ツアー

          Ninjatruth

          憚りながら申し上げます(といいつつ拡散希望😁) 三重大学山田雄司先生よりご紹介頂き、NHKワールドの人気プログラム「Ninja truth」に出演させて頂きました。 今回はなんと「猿飛佐助は居たのか⁉️」をテーマに、真田忍者に関わるヒト・モノを紹介。 おそらく国際放送では初の、真田忍者についてのリポートになります㊗️ 玉田玉秀斎さん、中之条ミュゼの山口館長、そして吾妻真田忍者子孫として私の師の一人・割田喜一郎翁と、不肖私も、真田忍者に関する今昔を語ったり実演したりさせて

          平法の眼差し

          暑い……ヤバい……関東平野は高崎の夏でした。 「兵法・平法」講座。 昨日は「日常」と言う幻想を超える兵法と、そうでない兵法の違いについてレクチャーしました。 小の兵法はこの身この体に依拠し、大の兵法は軍配を以て政(まつりごと)に通ずる。 小は実際に彼我が向かい合う、キツくて痛い武芸、大の兵法とは統治の為のノウハウ、まあ帝王学みたいなもんでしょうかね。 故に必ず小の兵法より始めよ、と私は学びました。 この日本を長く治めた徳川将軍家をはじめ各大名家の施政者は、そういった絶妙

          第7回 国際忍者学会

          来たぞ❗️来るぞ❗️ 450年の時を超えて、真田忍者が帰ってくる❗️ 神謀鬼策を用い、十倍を超える大軍を向こうに回して真田に勝利を齎した、伝説の真田の忍兵「吾妻七騎衆」の末裔達が、来たる9月14日・第7回国際忍者学会(於吾妻)に再集結だ㊗️ 根津潜龍齋・出浦対馬守・横谷左近・富澤豊前・割田下総・唐沢玄蕃・伊能(伊与久)釆女……戦国最前線の吾妻を舞台に暴れ回った手練者達の血が、再び騒ぐぞ‼️ この舞台に至るまでの10年、長いようで短かかった。この日のために走ってきた。 や

          第7回 国際忍者学会

          以武会友〜武のCrossTalk

          きたる8月2日(金)18:00-22:00、国立オリンピック記念青少年総合センターにて、明鏡止水~武のKAMIWAZA出演でお馴染みの廣木道心先生(国際護道連盟 宗家)、岡部武央先生(総合武道研究会玄武館会長)と私、伊与久松凬(吾妻伝甲陽流兵法 総師範)の三人でトークライブイベントを行うことになりました!司会進行は稲吉優流先生(柔芯躰メソッド創始者)です。 「語る」と言うのみのイベントは始めてなので緊張しますが、楽しい一時にしたいと思います。 先生方の番組収録の(ウラ話)

          以武会友〜武のCrossTalk

          ぶれない

          よく知らない人は、俺のことを見て「ブレブレやん❗」って思うだろうな。 「流石忍者」って、皮肉言われたことだってあるよ。 俺がもしその立場でも、おんなじように揶揄してたかもね。(他人のことアレコレ言うのは好みじゃないから、しないとはおもうけど。) 俺だって、そんなん始まる前から判っているんだよ。 自慢じゃないけど、俺のイワユル「正調武芸」の道統は確かなんだ。 そのうえで「ニンジャ」だなんだって言ったもんだから、古くからの友人達からは、総スカン喰らったもんだよ。そりゃそう