太極拳って素晴らしい
私んとこでやってる太極拳は、楊氏太極拳八十五式、一名を「楊家老様子」と言い、楊家三代の楊澄浦公が制定したままの古い風格の太極拳です。
系譜としては、楊露禅ー楊健候ー楊澄浦ー傅 鍾文ー鄒淑嫻ー私、となります。開祖直系の伝承に浴することが出来たのは、勿体無くも有り難いことです。
私、一時期、忍術よりもずっと熱心に、時には寝食も忘れて、この太極拳(と姜氏八卦掌)の探究に打ち込んでおりました。
と言うのも、そもそも所謂忍者忍術などは家でも口にすることも憚られる類の「お言わずの伝」でしたし、元々そんな物騒で剣呑なものは、無理に世に出すことも無いと考えていました。
いっぽう太極拳こそ、人様のお役に立てるもので、自分の生きる道だと思っていたものでしたから。
どうせやるなら最高のものを学びたいーと、良師を求めて渡中し、家の伝えから完全に外に出られたことは、最初は非常な不安と苦痛を伴いましたが、必要な道程だったのだなあ、と今になり思えるようになってきました。
と言うのも、この(内家拳)は、幼い頃の祖母や法印との日々と、その後の宮川順心翁を始めとする名師先達との時間的、技術的なギャップを、見事に橋渡しする役目を果たしてくれたからです。
一番多感な時期に、非常に難しいお師匠さんとマンツーマンで(しかも外国人)、長期にわたり仕込んでいただいた経験は、遠廻りのようでいて、実は試金石として私をまっすぐに磨き出してくれた、私にとってもまさに「命の拳」だったのでした。
と言うわけで、太極拳は私ちょっと……と言うか、相当、思い入れがございますよ😊
太極拳、面白いですよ☯皆さんも如何ですか?✨