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予測は「知っている」

こんにちは。理学療法士のこうやうです。

今回も独り言です。

有益な記事ではないので

暇な人だけ読んでいってください。



ベイズ推定や自由エネルギー原理

を知っている人であれば、

もうご存知のことだとは思いますが

人間の脳は常に予測しています。


この予測は

パフォーマンスを発揮するための手助けにもなれば

長期的な慢性疼痛にもつながる

無意識下において最高のシステムであり

意識下においては有利にも不利にもなるシステムです。


治療にもパフォーマンスアップにも

つながるシステムなので非常に重要なのですが

この予測には

さまざまな複雑性を帯びています。


例えば 

トレーナー・セラピストが行う

コンディショニング

というものがあります。


その場で痛みがなくなったり

可動域が広がったり、身体感覚が改善したり

するなど

その場での身体変化を感じる行為です。


この現象を機能向上と表現する人がいますが

それは少しおかしい話で

本来機能というものは

長期的に育まれるものであって

瞬間的に出るものではないはずです。


ではなぜその場で改善ができるのか

というと

身体はその状態をそもそも知っていたから

ではないでしょうか。


それもそのはずで

効果を実感できた!

と感じるということは

いままでの経験との比較をしているわけで

絶対的実感というよりかは

相対的実感をしていることになります。


トレーナーの門間昭さんも言っていましたが

美味しいと感じるのは

いままでまずいものを食べた経験がある

比較によって成り立つということです。



それを考えると

我々の感じる疼痛などの不調とは

なんなのでしょうか?


この話の流れに沿うと明確で

調子のいい状態というのを脳が知っているから

です。


しかし

自己の持つ予測が想定外の瞬間は必ずあります。

本当の意味で何も知らない世界に来た時です。

この時にいわゆる

脳はカオスに陥り

パニックゾーンにいってしまうわけです。


しかしこのコンディショニングで

パニックゾーンに至ることはあまりないです。


疼痛が悪化したとしてもそれはあまりなくて

骨折などの外傷をした時ぐらいです。

少なからず

調子が良くなった!という状態になって

パニックゾーンに至ることはないです。


このように考えると

調子がいいという経験をしている限り

その人が「これ以上良くならない」

という可能性が出てくることはないんじゃないでしょうか?


その経験が存在している限り

脳がそのデータを基に

予測する可能性はあるわけです。


これは自身の経験だけでなく

周りがどう変わっているかも重要です。

脳というのはとても器用で

自己の経験じゃないことからも

ある程度予測します。


慢性疼痛を長年抱えている方で

よくきかれるのが

「私は治りますか?」

という問いがありますが

その答えは「ほぼ絶対的に良くなる」

が正しいと思います。


障害の程度にもよるんでしょうが

歩けないと言われた人が

歩けるようになったという例や

治らないと言われた病が

治った例はわんさかあります。


これは脳がいい方向に予測して

行動してきた結果です。


つまり

自分が変われることを脳は知っている


この考えは哲学的に感じますが

ある程度、数式でも実証されている

ことです。


予測が未来を変えるのは本当のことなのかもしれませんね。


本日はこれで以上です。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

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