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人間原理と科学

こんにちは。理学療法士のこうやうです。

今回は

人間原理

について書いていこうと思います。

といってもあまり詳しくないので

これも適当な感じで書いていきます。

暇な人だけ読んでいってください。



まず人間原理とは何かというと

宇宙論でよく語られる哲学的思想です。

見たことある人はわかると思うのですが

涼宮ハルヒで出てきた単語ですよね。


どのような概要かというと

人間のような知的生命体が存在しないと、
観測されるべき宇宙は存在しない

というものです。

これは私の解釈でいうと

宇宙はそこにあるのではなく
人間が「観測する」ことによって
宇宙が成り立つ

というものです。

これは科学者にとっては

宇宙が人類のために設計されている

というのを示唆しているため

まあまあなとんでも理論なわけですが

否定できるわけでもないというのが

これの面白いところです。



私見ですが

これは宇宙のみで成り立つ話では決してなくて

今の科学、全体がそうではないでしょうか?


それもそのはずで

科学は人間が観測するものによって成り立つ

からです。


例えば、

黄熱病は

野口英世が黄熱病の菌を発見した

という発表の後、

ウイルスが病原体であることが判明しました。


この時系列は

人間が観測できるものの領域を

どんどん広げていった結果

得られたかつ変化した知見であり

観測することによって実証された

といえるでしょう。



このように考えると

最先端であろうが、古い知見であろうが

すべて人間の都合でできている

のが科学の実態でそれ以上でもそれ以下でもありません。


しかしそこが一番の問題点で

我々人間は観測したもののみを信仰する

節があります。


これは

人間のエネルギーを最小化したい機能原理

を考えると、

当たり前の話ではあるのですが

それはしょうがない人間の愚かさではあるのでしょう。


これは決して

トレーナー・セラピストに関係のない話ではありません。

その最たる例が

バイオメディカルモデルで

筋骨格系の痛みが
構造的・機能解剖学的に説明できる

という前提で作られた考え方です。


この考え方で医療はある程度進歩したので

決して無駄なモデルではないと思います。


ただ私たちが今見ている現象は

観測できるものばかりで構成されるものなのでしょうか?

例えば、心理的な状態や痛みの程度というのは

決して他者から観測できるものではないですが

痛みの要素としては非常に重要です。


そして何より

解剖学というのは
皮膚などの組織を切り開いたことで
人間に観測された学問

であり、

人間にとって都合の良い要素が詰めこまれている

というのが特徴です。



結論、言いたいこととしては

目の前の現象の解釈を
我々は観測したものに頼りすぎている

ということです。

人体は一つの宇宙といわれますが

間違いなくその通りで

人間の観測によって成り立っています。


我々の観測するものが

我々の存在によって実証されているに過ぎなく

そして観測は我々の都合に過ぎません。


科学は素晴らしいのですが

我々のいう「素晴らしい」に過ぎません。

ですから

それほど不安定なものなので

科学を絶対的とする思考から

離れてもいいのではないでしょうか?



今回はこれで以上です。

ここまで読んでいただきたありがとうございました。


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