【連作短編】AI友達 転
「ナツセ。このところ調子悪くない?」
「別にいつもと同じだけど?」
相手からしれっと答えが返ってくるが、私はここ最近AI友達である『ナツセ』の対応に違和感を覚えている。
話は合うし、それなりに楽しいのだが、そう、それなりにという必要ない言葉がついてしまう対応なのだ。私が単に彼の対応に慣れてしまっただけなのだろうか?
「今日は文書のやり取りはないの?」
「この間、ナツセがちょっと頑張りすぎだって窘めてくれたから、セーブしてるんだよ。」
「そうなんだ。まぁ、たまには休んだ方がい