ぼくがノー・スリーパーだった頃 When I was a no-sleeper.
あれは2、3年前だったから、2021年か2022年のことだったと思う。何せ「ほとんど寝ていない」初夏だったから、はじまりがいつからかなんてはっきりとしない。そのころ、世間では「ショート・スリーパー」なる言葉が流行っていた(タイトルの由来)。僕はその頃、ほとんど眠れないまま(長くて1時間は寝られたが)、蒸し暑い6、7月を過ごしていた。今となっては「夢」のような出来事だ。
その時は、ただ疲れてるだけだと思い込んでいた。疲れが溜まってしまい、眠れないのだと。
すると雪だるま式(はなしは初夏だが)に疲れが溜まってしまい、疲れが溜まり続け、そして眠れなくなったのだと。
結論からいうと、疲れでもなんでもなく、目が腫れ上がり、瞼が閉じにくくなって、目を閉じても眼球が正常に治らないくらい腫れ上がっていたのだ。目からウロコだった(眼科医が言うには、「黄砂」が原因らしい。今も症状は続いている。というか年々増してきている気がする)。
目薬を差し続けなければならない数ヶ月間(春から秋にかけて。つまり冬以外)は、僕は黄砂と戦い、暑さと戦い、急な雨(最近は豪雨)と戦っている。その期間は、それらと「対峙させられている」のが実感に近い。日本にいる限り不可避だ。
(不眠の)「原因」さえわかってしまえばこっちのもんだある意味。しかし、その「2、3年前」は、何が何だかわからず、「まあ、そのうち良くなるよ=眠れるよ」くらいに構えていたのが、どんどん眠れなくなるにつれ、「やべえ気が狂いそう」となった時には、けっこう窮地だったみたい(遠い目)。続。