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定時帰りを目指す教員の時短術 給食当番を改善せよ

給食の時間を見直して働き方改革を進めよう


働き方改革が叫ばれる今、教師自身もその働き方を改善していくことが求められています。

しかし、少しずつ自分の働き方を見直していきたいと思っていても、『なにを見直していいかわからない』という声をよく聞きます。

そこで今回は、毎日必ずある給食の時間に着目し、子どもたちが主体的に動ける仕組みを作ることで、教師の負担を軽減し、働き方改革を進める方法をご紹介します。

給食での形を見直すことでより効率的に時間を使うことができ、結果として定時帰りにつながっていきます。

皆さんで一歩ずつセルフ働き方改革をしていきましょう。

目指すべきは「自動化」

給食当番といえば、先生が当番を並ばせ、当番を連れていき、号令をかける。

そんな状態を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。

しかし、毎回ここで教師が指示を出していては、必ずそこの時間は拘束されるようになります。

教員がいなくても自分たちでできる状態を目指していくのが1番ですよね。

何よりも子どもたちは教師がいなくてもできる状態になればとても自信をつけることができます。

では、その自動化をどのように給食当番に取り入れて行くのでしょうか?

給食の時間を見直す上で大切なのは、教師がすべてを担わない仕組みを作ることです。一見、「先生が動かないのは良くないのではないか」という声も上がるかもしれません。

しかし、教師がいつまでも子どもたちのそばにいられるわけではありません。本当に子どもたちの成長を考えるのであれば、自分たちで物事を進められる力を育てることが大切です。


これにより、子どもたちは自信を持ち、クラス全体の自主性が高まるのです。

1. 適切な役割分担を行う

給食時間の効率化の第一歩は、子どもたちに役割分担を明確にすることです。

子どもたちに適切な役割分担をしていくことで子どもたちは自分たちで動いていくことができます。

たとえば、大食缶、中食缶、牛乳を配る係だけでなく、次のような役割も加えていくとよいです。

整列係:みんなを整列させる
号令係:出発の号令をかける
手伝い係:トラブル時に他の子をサポートする
ゴミ捨て係:ゴミの捨て方について伝える

これらを当番表にまとめ、誰が何をするのかを明確に示すことで、子どもたちは自分たちで考えて動けるようになります。

2. 困ったときの対応を学ばせる

子どもたちは困ったときにどうすればいいのかわかっていません。

なぜなら、困ったときの対応は教えてもらわなかったからです。

そのため、多くの場合、子どもたちは困ったときにすぐ教師に頼りがちです。

この状況が悪いわけではありませんが、さらなるステップアップを望みたいところです。

そこで、「まずは仲間に相談する」仕組みを作っていきましょう。

◯ 困ったときにどうすればよいかを伝える

 給食の準備で困ったことがあるときはまず友だちに相談するように伝えていきましょう。そして、もし相談しても解決しない場合は先生に伝えにくるようにしましょう。

◯ 困ってそうな人への声をのかけ方を伝える

 困ってそうな人がいたときに、どのように声をかけるといいか伝えていきましょう。

『大丈夫?なんか困ってる?』
『手伝おうか』 

など具体的な言葉を子どもたちと考えていき、助け合える関係づくりを促していきましょう

◯ 仲間に優しく教え合う習慣をつける

この小さなステップを取り入れることで、子どもたちは自分たちで問題を解決していく力を養い、クラスの協力体制も強化されます。

こえをかけると以外とみんな優しく教えてくれるものです

3 当番活動でおかわり担当を決める

おかわりはいつも誰がやっていますか?

まだ教師がやっていないでしょうか?

もちろん、教師が行えば早いかもしれませんが、それだといつまでたっても子どもたちの成長にはつながりません

そこで、以下の手順で、子どもたちに任せる仕組みを作りましょう

1. おかわり担当を決める
2. おかわりの流れや適切な量を丁寧に教える
3. 最初は教師がフォローしながら、徐々に子どもたちだけで回せるようにする

最初は時間がかかりますが、慣れてくれば子どもたちだけでスムーズに進められるようになります。

〇 片付けはペア、グループチェックを活用

食べ終わった食器はきれいになっているかどうかペアやグループでチェックさせていきましょう

厳しくする必要はないので、ついてたらこれ食べてねと優しく伝えるようにいっておくとよいです

〇 良い子に光をあてる

よくできている子や上手に助けている子を取り上げ、スポットライトを゙当てていこましょう

そうすることで、目指していきたい姿がより鮮明になっていき、多くの子どもたちが頑張るようになっていきます

自然と子どもたちが活躍する給食の時間になっていきます

そして、先生たちはその時間に別のことをやることができ、働き方改革に繋がっていくのです

一見、先生が動かないというのはいいのかという声もあがるとおもいます

しかし、先生はいつまでもその子たちの側にいるわけではありません

本当に子どもたちのことを考えるのであれば、自分たちで何事もできるようにしていってあげるのが大切なのでははないでしょうか

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