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「じっくりPDCA回そう」という、それっぽいダメなスタンス

僕は滅多にPDCAという言葉を使いません。なぜなら、割と現場感ないなって思っちゃうからです。(ごめんなさい)

私が初めてPDCAって教えられたのはいつだったか…(もはや覚えてない)。当時は「ピーディーシーエー…なんか響きがカッコいいな。」って感じでした。多分、以前の時代はそれでも良かったのかもしれませんね。

サービス(プロダクト)のライフサイクルが、それなりに長くって、1度当たればしばらくドカン。そもそも、当てるまでに時間をじっくり掛けられた。でも経営者の方であれば「分かる分かる」となると思いますが、今って、流行り廃り、もしくは、模倣されるスピードがとにかく早い。情報や人と人とのインフラがめちゃくちゃ整備されているので、ユーザーさんも新しいものを直ぐに見つけて直ぐに飛び付けるし、新しいものに警戒心も少ない。また、競合サービスも直接競合じゃない会社も競合になり得るので、どこから攻められるか皆目見当も付かない。これじゃあ、昔ながらの日本経営では苦しいのは当然です。

これからPDCAに代わるもの

経営者の方も、よっぽどの方でなければそんなことは分かっていて、事業をやる上で成功要因(逆に言うと失敗要因)は多く存在していて、かつ、その要因の条件も複雑、かつ、スピードも早く過ぎて行くので、経営現場からすると、「PDCA回そう」とか言ってじっくり問題分析に時間を掛けてる余裕は無いわけです。(念のため補足をすると企画→行動→振り返り→改善実行の流れが悪いと言っているわけではないです。)

あまり大きくない会社の経営者は特に、なるだけ現場の中に入って(もしくは声を拾って)、最小単位で改善を繰り返すが本当にフィットします。それこそ、「P→D→A→A→A→A→A…」です。それはもうシンプルに、良いところを更に良く改善、BADなところを平均レベルに改善することが1番です。

この辺に日々気付ける人は、圧倒的に現場のスタッフやマネージャークラスが多いわけで、経営者がその声や動きを潰したり邪魔したりする会社は割と絶望的だなと。逆に、自分から進んで顧客の声を聞きに言ったり、新規事業も好きなことだけった後それっぽい理由を付けて中途半端に途中でポーンと従業員に丸投げせず、収益化するまでは責任持ってメンバーと一緒になってやれる経営者のやっている事業は本当に強いです。


もう一度、(自戒も込めて)経営者の方々に問いたいです。「そのサービス、改善し続けられてますか?」

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