3つの文章テクニックで人を操る②
これから紹介する記事は文章テクニックの2回目の記事です。
今回はその3つのうちの2つ目になります。
前回では、「相手に具体的にどういう行動をしてほしいのか」ということを考えて言葉を選ぼうと書きました。伝えたいことは何なのかを明確にして、文章はなるべく簡潔に、短く、不完全を意識するということでした。
「伝わる文章」よりも「したくなる文章」が大切だということをまとめで書きました。
今回の記事は「きれいに書いてはダメ!」というタイトルです。
こんな文章があるとしましょう。
「暖かい季節になってきました。いかがお過ごしでしょうか?この度は、地元の田舎で収穫できました特産物をお送りさせていただきました。是非とも、ご賞味ください。」
この文の初めは時候の挨拶から始まり、贈り物に添えて送られてきたとしましょう。あなたは頂いた品物の記憶はあるかもしれませんが、この挨拶の文章の印象はほとんど残っていないでしょう。
次の文章はどうでしょうか?
「これ、あの大谷翔平選手も使っていたらしいよ。」
僕は、野球が大好きで小中高と野球部に所属していました。
大谷翔平選手は野球をしていた人ならだれでもわかりますよね。
私自身が興味がなかったスポーツ用品でも、大谷翔平選手が使っていたと聞くだけで興味が湧いて欲しくなってしまうほどです。
後者の文は前者の文と比べても、挨拶や品物のことなど書いていません。ただ、こちらの興味に刺さるような言葉を並べているだけです。私なら印象にすごく残ることでしょう。
伝えたいことは「お利口な文章は書いてはいけない!」ということです。
書くべきことは、表現が稚拙であろうと、言葉が洗練されていなくても、個人的な思いや背景、感情などが盛り込まれた文章です。その部分に、相手との共通体験などを入れ、読む人の心と文章を結び付けなければいけないということです。心をつかむ文章です。
なので、当たり障りのない文章は書いてはいけません。
当たり障りのない文章を書いてしまうと、自分の感情を抑えないといけなるなります。感情を抑えた文章では相手の心をつかむことはできません。こちらが感情を抑えてしまうと、相手も心を抑えてしまうのです。
覚えてほしいことは人間は「論理」ではなく「感情」で動くということです。これは心理法則なのですが、人は論理で納得しても行動にはつながりません。
前者のような文にならないように簡単なテクニックを紹介します。
それは、
「冒頭で読者に尋ねる!」です。
。
「あなたはもう食べた?食べるだけで痩せることができる例のサプリ!」
「え!まだ、やってないの?誰でもお得に携帯を変更できる方法を!」
「みんなと同じでいいんですか?見た人はもう自由な生活を手に入れてるのに、」
普通に文章を書くよりもいくらか良くなっていませんか?
読者が見たら思わずクリックしてしまいそうな見出しですね。書き手の感情が伝わる文章を読み、心が動かされると、読み手に変化が生まれるのです。
次の行動を起こそうという気持ちに読者はなってしまうのです!
まとめですが、きれいな文章ではなく、読み手の感情を掻き立てて、想像しやすい言葉を考えましょう。人は論理ではなく感情で動くということを強く意識しましょう!
今回の記事は以上になります。是非とも意識して使ってみてください!
(引用:人を操る禁断の文章術 メンタリストDaiGO著)