あなたはチンパンジーよりも愚かである。
今回の記事は世界は私たちが思うほどより良くなっていることをご紹介します。
問題です。
Q. 現在、低所得層に暮らす女子の何割が、初等教育を修了するでしょう?
A 20% B 40% C 60%
Q. 世界の人口のうち、極度の貧困にある人の割合は、過去20年でどう変わったか?
A 約2倍になった
B あまり変わっていない
C 半分になった
Q. 自然災害で毎年亡くなる人の数は、去年100年でどう変化したでしょう?
A 2倍になった
B あまり変わっていない
C 半分以下になった
Q. 世界中の1歳児の中で、何らかの病気に対して予防接種を受けている子供はどのくらいいるのか?
A 20%
B 50%
C 80%
Q. いくらかでも電気が使える人は、世界にどのくらいいるでしょ?
A 20%
B 50%
C 80%
この問題の回答はすべて C です。
いかがでしたか?正解できましたか?
おそらく、多くの人は正解できなかったでしょう。チンパンジーがランダムに答えを選んだほうがまだ正解が多かったでしょうか?
データが示していることと、私たちが思い描く世界の現状は全く異なっているのです。
2つ目の質問は、極度の貧困についての質問です。世界の人口のうち、極度の貧困層の割合はここ20年で半減しました。
なんと素晴らしいことなのでしょうか。とてもうれしく思います。
しかし、この事実に気付いている人はほとんどいません。この問題に答えられた人は10人もいなかったのです。(正解率7%)
これらの問題はすべてファクトフルネスという本から引用しています。問題はすべてこの本に載っていることばかりです。
本書では、人間はなぜこのような間違いを起こすのか?何が原因なのか?を徹底的に観察して、考察しています。
私自身もこの本の内容に驚かされてばかりです。もちろん、正解数は少なかったです。
我々はい生きていくうえで、様々な情報をとらえて生きています。その情報をほとんと調べもせず、ただ鵜吞みにしているのです。
こんな先入観を持っていませんか?
「世界では戦争、暴力、自然災害、人災、腐敗が絶えず、どんどん物騒になっている。金持ちはより一層金持ちになり、貧乏人はより一層貧乏になり、貧困は増え続ける一方だ。何もしなければ天然資源もいずれもうすぐ尽きてしまう。」
このような考えをしてしまうことは無理もありません。なぜなら、そんな情報を流しても世間のためにならないのです。
日々我々が受信する情報なネガティブなものばかり。これは、メディアの情報操作のテクニックです。人間はポジティブな情報よりも、ネガティブな情報に食いつきやすいのです。
ニュースを見ていると、良いニュースなんてほとんど見ません。誰がだれかを救った、何かを成し遂げた、こんな情報を流しても人は見ません。
そもそも流さないのです。当然ですが、悪い情報ばかりを受けていると世の中は悪くなる一方なんだという思考になってしまうのは当たり前です。
しかし、この本は違います。
本書では、その先入観を捨てるべきだと言っています。先入観を捨ててデータを見ろ!と言っているのです。
データが語っている!数字が示している!と筆者は伝えています。
本書では世界の現実を科学的に示すと同時に、先入観を捨ててもの後を見る方法なども記載されています。
簡単に紹介すると、「勝手に分断することはやめましょう。」、「直線的な考え方は危険です。」、「リスクを計算しましょう。」、「数字は比較して考えましょう。」、「勝手な判断で犯人探しをすることはやめましょう。」
上記のような方法を事細かく記載されています。正直ここで取り上げることには限界があります。なんせ、本書は400ページもあるのです。分厚くて鈍器になりえるレベルの本でした。
しかし、私はこの本を読んでから気持ちが少し楽になったのです。
なぜなら、世界の現実を知ることができたからです。そして、その世界の現実が我々の予想と180度違っていたということです。
正直、ここまで詳細に世界の現状を示してくれる本を私は知りません。世界のことなど微塵も興味がなかった私が読破できたのは衝撃と事実の連続があったからでしょう。
最初の問題を間違えた人は本書を読むべきです。なんせチンパンジーよりも頭が悪いのですから(笑)
正解できなかったということは世界の現状を正しく見ることができていないということ。むしろ、間違った人はラッキーだと思います
自分の先入観にまみれた古い情報をアップデートできる絶好の機会なのですから。読み進めてけば、必ずスカッとすること間違いないです。
今回の記事は世界の現状は良くなっているという記事と、ファクトフルネスという本の紹介でした。
皆さんも本書を読み、脳をアップデートしましょう!
( 引用: FACTHULNESS ファクトフルネス ハンス・ロリング著 )