村上春樹翻訳(ほとんど)全仕事
村上春樹さんの翻訳に関心を持ったきっかけは
カナダの作家 アリス・マンローさんがノーベル文学賞を受賞したときです。
私は、ハルキストというほどではなく
主にエッセイをよく読んでいたので、話題にのぼる度に
ノーベル賞なんてどうでもいいや、と思いつつ、気になっていました。
イラクサという作品が書店に並んだので
ハーブの名前(ネトル)でもあるし購入して読みました。
ノーベル文学賞ほどの作品かな??と思っていたら
村上春樹さんの訳がいい、という記事を目にしてこちらも読んでみました。
村上春樹さんが選んだ短編集の1つが
アリス・マンローの「ジャック・ランダ・ホテル」
恋しくての中でも評判の高い短編
村上春樹翻訳(ほとんど)全仕事にも紹介されています。
「ザ・ニューヨーカー」で3編の短編ラブストーリーを読んで
アンソロジーを書きたくなったそうです。
このアンソロジーのために、アリス・マンローの翻訳をした直後に
ノーベル文学賞を受賞したということで
「おめでとうございます。」と書かれていました。
きっと村上春樹さんは、望んでいるかどうかは別として
ノーベル文学賞に対して敬意は持っているのだろうなと思いました。
沢山の翻訳をされているのに、作風にほとんど影響がないように
思われるのですが、私が読んだ範囲で考えると
作者に影響されるより、作品を村上春樹に引き寄せて
翻訳されているような気がしました。
翻訳本を読んで、ああ村上春樹さんの文章だなあと思うので。
世界で多くの人に読まれているということで
どのくらい読まれているのか調べてみたら
シェイクスピアとアガサ・クリスティが
並んでいるのも驚きましたが
他を大きく引き離しているのにも驚きました。
ちなみに日本人で最初に名前が出てくるのは
赤川次郎さん。
私は読んだことがありませんが。
西村京太郎さん 司馬遼太郎さんと続き
村上春樹さんがこのランキングに上がってくるためには
もう少し「時間」がかかるのかもしれません。