<HERB>七草ってハーブ?
七草ってハーブ?
1月7日は七草粥ですね。
よく尋ねられるのが、「七草ってハーブですか?」
七草に限らず、「これはハーブですか?」「ハーブじゃないですか?」
と尋ねられることが多いです。
ハーブとはもともと草、ですしハーブの協会などは、守備範囲として
香りのある有用植物、と規定しているところが多いので
草だけでなく、根っこや枝、果実や種も含めます。
そこで七草の一つ、すずしろ(大根)ですが
煮物にしておかずとして食べる場合は野菜ですが
すりおろして喉の痛みや風邪のひきはじめの症状を和らげる目的として
利用する場合は、ハーブと分類する人もいます。
いずれにしても、植物学的な分類ではないので
これはハーブだ、ハーブではない、ということもできないと思っています。
「香りのある有用植物」なので
七草は和のハーブといって良いと私は思います。
何故7なの?
では、何故7なのか・・・・・
そのあたりは諸説あるので、私が考える理由をPodcastで
ご紹介していますので、よろしければ聞かれてみてください。
七草の名前の「音」についても楽しくおしゃべりしています。
学術的な内容ではありませんのでご了解くださいね。
人日の節句との関連など諸説ありますが
私は、複数の植物を使うことでそれぞれの機能性を補い合い
引き出し合うことが目的ではないかと思っています。
七草粥の効能
お正月の食べ過ぎで疲れた胃腸を休め
無病息災を祈る習慣として根付いています。
それぞれの植物には
*胃腸の調子を整える
*免疫力を高める
*身体の炎症を抑える
*余分な水分を取り除く
*ビタミンやミネラルなどで体調や心を整える
などの機能性があると言われています。
七草の用意を忘れた!
胃腸を休ませる、抗酸化作用 ビタミン ミネラルの摂取という目的なら
冷蔵庫にある大根や蕪とお正月の残りのミツバ
(β―カロテンやカリウム、カルシウム、鉄を多く含む緑黄色野菜)だけでも。
食卓でなんちゃって七草粥を食べながら、お子さんと七草の話題をなさってください。
七草の覚え方
一般的には
せり なずな ごぎょう はこべら ほとけのざ すずな すずしろ
ですが、
私は父から教わった
すずな すずしろ せり なずな / ごぎょう はこべら ほとけのざ
(なずなで一旦区切る)
の並びがリズムがいいと思って子供にも教えていました。
ほとけのざ は道端のホトケノザではない
七草はお店でパックで買う人が多いので心配ないのですが、野原の
「ほとけのざ」を七草のほとけのざと思って使う人がたまにいるようです。
野原のほとけのざはシソ科の毒のある植物で
七草の「ほとけのざ」は
キク科のコオニタビラコです。
かつてこちらも「ほとけのざ」と呼ばれていました。
ほとけのざ という言葉はロゼット植物に付けられていたようです。
葉が地面に沿って放射状に広がる様子をロゼットといいます。
七草の願いを一年を通して暮らしに取り入れましょう
七草はお正月の暴飲暴食をおさめる目的ではありますが
それぞれの草に薬効がうたわれています
いずれにしても、1日だけ食べても健康上大きな効果はありませんが
年の初めに体にいい食べ物を意識するという点で意義があると思います。
七草と同じように、少量では薬効なんて期待できそうにないものとして
エディブルフラワーがあります。
エディブルフラワーも見た目だけのイメージですが
意外とハーブと同じように抗酸化作用やミネラル、ビタミン類が多く含まれていて
ハーブと同じように有効成分を持っています。
なので、年間を通してそういうものを食べる習慣を持つということが
健康への意識づけにもなり、実際抗酸化作用や、消化促進など
良い効果があると思います。
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