筆記体とインク
昨年末でAmazon primeの配信が終わってしまったドラマですが
年末のやるべきことに目を瞑って6話まで視聴しました。
どの回も、言葉の持つ力、本や手紙の魅力を感じさせてくれるものでした。
登場人物の会話の中にシェイクスピアの名言が出てくるので
いくつかの作品は若い頃に読みましたが
名言集を読んでみました。
デジタル化が進む現代でもシェイクスピアの時代と
人の悩みは変わらないのだなあと感慨深いものがありました。
その中の一文を、ちょうど届いたインクで書いてみました。
香り付けをしたいので、何種類かを少量サイズで買ってみました。
このボトルにはラベンダー精油を入れるつもりです。
今までは、面倒そうだし手が汚れそうなので
コンバーター式のカートリッジは使ったことがなかったのですが
意外と簡単に詰められました。
英文の筆記体は、中学時代に4本線のノートを使って
練習したものですが、
知人から来た手紙が読めないと娘が困っていたのを見て
最近は筆記体は習わないということを知りました。
そういえば和文でも達筆の筆文字は読めませんよね。
美しい紫色の文字の書き味が、最高なのは
5000円台のそれほど高価ではない万年筆の性能が
良いからなのでしょう。
書いて見て驚いたのですが
実は、自分も最近は筆記体で書いてないことに気づきました。
全文字を筆記体にすると、どう繋げるのかわからないのです。
スペルもところどころ間違ってしまいました。
夫に、スペル違い、わかる?と尋ねると
シェイクスピア? ならこの時代、スペルいい加減だったので
いいんじゃない?とのこと。
シェイクスピアの名前自体も何種類もスペルがあったそうです。
スペルが少々違っていても何が書いてあるかわかればいい
そもそも達筆と悪筆のどちらも、スペルが読み取れないことも
あると思うのです。
え?この字なんて書いてるのかなあ?と
今ならスマホの画面を広げてみるところ
陽にかざしたり、天眼鏡で拡大したりしながら
手紙を読んだ時代は、なんて穏やかで豊かだったのでしょう。
最近はまたジャーナリングなど、紙にペンで書くことも
流行ってきているようです。
便利が必ずしも優位ではない、そんな気がします。
今年は、私も万年筆で日記や手紙を書きたいと思います。