『ビジネス・フォー・パンクス』を読んで。
『ビジネス・フォー・パンクス』を読みました。
この本は、2007年に300万円で始めたクラフトビール会社 BrewDog(ブリュードッグ) の創業者ジェームズ・ワットが、「どのようにしてわずか8年足らずで売り上げ70億円を超える急成長を遂げたのか」、「熱狂的なファンをどのようにして獲得したのか」を、創業者本人が語るマーケティング本です。
第1章から「始めるのはビジネスじゃない。革命戦争だ」という始まり。
会社は失敗する。会社は死ぬ。会社は忘れられる。
だが、革命は死ぬことはない。
だったら会社ではなく、革命を始めればいい。
一体どういうこと?と思いながら読んでいくと、なるほど、確かに革命を起こしているのだなと思う箇所が多くありました。
中国に偽ブリュードッグができたときの話などは、読み物として非常に楽しめました。
一方、財務について堅実に行う必要があると非常に丁寧に記載があるのがさらに好感持てました。
起業すると財務のことがおろそかになりがちですが、実際に運用していくとどれだけ財務が大事かが身にしみます。
ビジネスにおけるパンク的思考の決め手は、とにかくルールを破ることだ。しかし財務に関しては、ルールを破ろうと考える前に、ルールのやり方を体得し
「スターウォーズ」のヨーダの域まで高めなければならない。将来、経験を積み、安定したキャッシュフローが懐に入るようになれば、成功に一歩近づける。
ここは本当にその通りで、財務はもちろん財務に限らず、「あれ、これっておかしいんじゃないの?」と思ったことについては、そのやり方を体得し、ヨーダの域まで高めることによって
初めてルールを破ることができるのではないかなと思いました。
新しいことをやりたいという熱意はとても重要だけど、一旦冷静に足元見つめるのも重要だなと、改めて感じさせられた本でした。
また、ファンの集め方、チームの作り方などこれから起業を考えている方にも参考になる箇所が多くあると思いますので
気になる方は是非読んでみてください。
ジョニーラモーンやグリーンデイ等々パンクレジェンドの発言や曲を引用しているところも遊び心があってとても面白いです。
最後に、本の中で引用されていたグリーンデイのGood Riddance。超名曲です。
いいなと思ったら応援しよう!
読んでいただきありがとうございます。