【生徒向け】変な事を言う講師に疑問を持とう
デザインの専門学校には、長年講師を続けているベテランの方もいます。もちろん私も20年続けているわけですから、ベテラン講師ですね。ベテランですので、教え方もしっかりとコンセプトがあり、経験則からいろいろとアドバイスも出来る・・・といったベテランばかりではないです。
逆にゲーム会社の就業経験がなく講師になっている新米講師もいます。
講師が言う事は絶対ではないので、時には疑問を持とうという記事になります。
■ダメなベテラン講師
このトレンドの移り変わりが激しいゲーム業界なのに、昔の数十年前の感覚や知識のまま教えている。これが生徒にとっては最悪です。教えられた感覚や知識を持って、就職活動や制作を行うわけですから、今のゲーム会社からは「わかってない」という評価をされてしまいます。もちろん、ゲーム会社側もその生徒がというよりは、専門学校の教え方が悪いとは思いますが、結果的に生徒は損をしています。ベテランという事は、年齢も高いですから若い生徒との感覚の違いを間違ったまま押し付けている事もあります。「俺がゲーム業界で制作していた頃は~~」みたいな居酒屋の昔話みたいな事です。
■ダメな新米講師
専門学校を卒業してすぐに講師になる人や、卒業後にフリーになって講師をする人もいます。ゲーム業界の事をほとんど知らないのに「今のゲーム業界はさ~~」「●●会社の●●さんがさ~~」とか知ったかぶりをして生徒に話したりします。このパターンは、ほとんどが大した知り合いでもなく、なんとなくどこかで聞いた話を、ゲーム業界を知らない生徒達に自慢げに話すというものです。だいたい間違っています。
■ほんとにあった意味不明な課題
この記事を書くきっかけになった出来事があります。
2Dイラストの講師が、卒業年度の就活生クラスに3Dの課題を出しました。
11月某日(卒業まで4か月)
「モンスターをデザインして3Dモデルを2週間で2体作りなさい、なぜならゲーム業界が求めているから」
???おかしな事だらけです。
生徒達も???となったそうです。
聞いた私も???となりました。
①2Dイラストの授業で3Dの課題 ⇒ 教ええれないですよね?
②就活生の卒業前にする課題ではない ⇒ 志望職種は生徒それぞれ
③デザインから3Dモデルを2週間で2体 ⇒ スライムでいいですか?w
④ゲーム業界が求めているから ⇒ 人体モデルより重要ですか?
▶▶なぜ、こういう事がおきるのか?
この講師は、就職活動の中で2Dより3Dの作品の方がゲーム業界には良いからという生徒の事を思っての課題だったと思います。
しかし、タイミングは間違えているし、3D制作の知識がないのに課題を出してしまったのが良くない結果になったしまいました。
・・・と善意的に考える事ができます。
他にもいろいろと変な授業や変な課題が・・・
◇3Dモーションの授業で、アニメーションを教えずにいきなりモーションの流し込みしか教えない
◇3Dモデルの授業でモデル制作だけで、セットアップまで教えない
◇2Dイラストの授業でずっとアナログの授業してる
・・・・等等、まだまだいろいろあります。
■課題の質の問題
専門学校なので、授業には課題があります。その課題も何を目的としてやるのか? その課題をやる時期は妥当か?どこまでのレベルを求めるのか?いろいろな事を考えた上で、課題を出している講師であればいいのですが、生徒は課題だからと言われれば、やるしかないですね?
専門学校に入学して間もない頃の課題と就職活動用のポートフォリオ制作中の課題と就職活動真っ盛りの課題とどれも意味合いが違います。
■講師の質の問題
デザイン専門学校の講師の質って難しいと思います。
理由は、現役で活躍している人が講師として常勤するのが難しいからです。
特別講師として単発で講義するのと違うので、常勤となるとどうしても現役でなくなっている可能性が高いです。現役でなくなれば、先でも書いたようにトレンドの流れについていけなくなっています。自分のやり方が確立されすぎているとも言えます。また、ゲーム業界の流れが分からなくなっており、変化を感じられていない事も多いです。こういった講師のゲーム業界はこうだよ的な間違った発言は生徒を困惑させる事になっていると思います。
まとめ
今回は専門講師の人には、少しきつい記事になりました。
ただし勘違いして欲しくないのは、すべての講師の話ではなく、良い講師の方々の方がもちろん多いということです。
生徒の皆さんから見て、間違いなく業界の先輩になるので、尊敬できる部分は必ずあります。その事は忘れないでください。
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