しめかざり探訪記[1]―――鹿児島 「ナンゲンノガホシイノ?」
お正月になると家の内外に掛けられる「しめかざり」。新年の福を授けるトシガミ様をお迎えする標(しるし)とされている。しかし、そのかたちが地域や家によって大きく異なるということは意外と知られていない。私はそんなしめかざりの多様性に魅せられて、この20年ほど日本中を歩いてきた。先々で書いた当時のメモをもとにしながら、「しめかざり探訪記」として振り返ってみたい。
第1回目は17年前の鹿児島から。この頃は私も若く元気だった…。
■作り手自身による露店
2003年12月29日。午前