『見えない人』が『見ている世界』とは/伊藤亜紗「目の見えない人は世界をどう見ているのか」
突然ですが、「目の見えない人」と聞いて、どのようなイメージをもちますか?
白杖を持って歩いている。
盲導犬を連れている。
点字が読める。
嗅覚や聴覚、触覚が抜群に優れている。
様々なイメージがあると思います。
では、「目の見えない人」は「特別な人」なのでしょうか?
その答えをくれるのが、伊藤亜紗さんの「目の見えない人は世界をどう見ているのか」です。
こうさぎは、小川糸さんの「とわの庭」を読んだのがきっかけで、本書を手に取りました。「とわの庭」の主人公は視覚障害者なのですが、