アフリカ:奴隷が奴隷を所有することもあったなど
4月19日(水)雨上がりの晴れ
やりたいことは多いのだが時間が足りない。やりたいことをやる準備をしていたら時間切れになる感じ。昨日の午前中は母の訴えを聞いて最初に内科に診療を受けに行き、その後で整形外科に変形性膝関節症の注射を打ちに行った。思いがけず時間がかかって予定がどんどん後ろ倒しになってしまった。書店に昨日出ていたコミックスを買いに行き、朝買った「キングダム」68巻のほかに「女子高生除霊師アカネ!」の1巻と「久保さんは僕を許さない」最終12巻を買ったのだが、「平成少年ダン」の3・4巻が書店を2軒回ったけど見つからなくて、なるべく今日中に他の書店に行って入手したいと思っている。
今朝は朝マガジンを買い、ジャンプラを読んだりしながら宇佐美久美子「アフリカ史の意味」(山川世界史リブレット、1996)を読んでいたのだが、30年弱前の著書だということもあり、やや古い感じがした。問題意識は受け継がれているところはあるのだろうけど、時代性を反映していると言えばいいのだろうか。
今のところ前書き及び最初の3章を読んだところで、本題に入る前の「アフリカ史がどう描かれてきたか」というところを見てきた感じだ。後半の3章は黒人王国・帝国、スワヒリ文明の起源、アフリカ史の学び方という並びで個別の問題について見ていくという感じだ。今までのところでもいろいろ知らない知見はあって面白かったのだが、確かにほとんどここ数世紀まで無文字社会であったアフリカで歴史を書くという試みはかなり難しいのだろうなと思う。最初はイスラムによって、大航海時代以降はヨーロッパ人によって書かれるとともにそれぞれが現代アフリカの成り立ちに非常に大きく関係してきているわけで、これからのアフリカの成り行きなどに関しても歴史に根ざした大きな問題はたくさんあるなと思う。
特にアフリカにおける「奴隷制」の問題は興味深かった。当然ながら奴隷という存在はその社会によって立ち位置はそれなりに違うもので、特にイスラム社会では奴隷が出自の王朝ができるくらい社会的地位の向上も可能だったわけだけど、アフリカにおいても他と同じように戦争捕虜と債務による奴隷が主だったようだが、他の地域に比べてかなり自由度もあり、富裕になって奴隷が奴隷を所有する、というようなこともあったというのは面白いと思った。
アフリカというものはやはりわかりにくいものではあるが、現代世界において西欧世界とロシアや中国による支持獲得の競争の場になっているというところからも彼らがどちらを選ぶかは世界の今後を決めることになる可能性もあり、わかるところを少しでも理解していくことがプラスになるのではないかと思う。
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