ものごとの「日本的な」捉え方について考える/「宗教2世問題」を描いたマンガ/「天使とは何か」/「バルカン風?」モーツァルト

10月11日(火) 晴れ

久しぶりに大きな書店や楽器店にも行けたのでいろいろ買い込んだ。最近買ったものと合わせて少しメモしておこうと思う。

濱野靖一郎「「天下の大勢」の政治思想史」(筑摩選書)を読んでいて「日本文化の古層」が引用されていたので丸山眞男「忠誠と反逆」(ちくま学芸文庫)を買ったということは昨日書いたが、それに関連して本棚から「古事記」(岩波文庫)を引っ張り出したことも昨日書いた。

それに関連して、今西錦司「私の自然観」(講談社学術文庫)とか中山正和「カンの構造」(中公新書)とか川喜田二郎「野性の復興」(祥伝社)なども本棚から引っ張り出してきたので、「日本的なものの捉え方、考え方」についてまた考えてみようと思う。

あとは知識の役に立て方みたいなところから唐沢俊一「博覧強記の仕事術」(アスペクト)も引っ張り出してきた。これは買った時にはちゃんと読んだので今でも付箋が何枚もついたままになっているのだけど、13年前の本だから自分も社会もかなり変わっているので読み方も変わるのではないかという気がする。

あとは街を歩いていて面白そう、あるいは読んでおこうと思って買った本が2冊、CDが1枚。

宗教二世の問題を取り扱った漫画、菊池真理子「神様」のいる家で育ちました 宗教2世な私たち」(文藝春秋)。これは当初集英社のサイトで連載されていたのが宗教側から横槍が入って連載中断となり、文藝春秋から出されたのだが、その後で安倍元総理銃撃暗殺事件が起こったために宗教2世問題が注目される、という展開になったという本。集英社で予定通り連載され、本になっていたらあの事件は起こらなかった、とは言えないかもしれないが、宗教2世問題が事件前にもっと注目されていれば犯人の心にももう少し思い詰めたものは減っていたかもしれないと思う。

あとは教文館エインカレムで「天使」特集をしていて見つけたが読むもの多いなと思って一度は躊躇し、結局丸善で買ったのが岡田温司「天使とは何か」(中公新書)。キューピッド(エロス)と天使は同じものかとか、ラファエロの「システィーナの聖母」の絵の枠の下で見上げている二人の「羽の生えた子ども」は「天使」なのかとか、言われてみたら確信を持って答えられないような話がたくさんあることが指摘されていて、これはおもしろテーマだなと思った。イエスそのものが天使であると考えられた(つまり「神の子」ではなく「神の使い」)時期もあったとの話もなるほどと思うし、思ったより大きいテーマなんだなと思った。

CDでは、山野楽器(だいぶ売り場が縮小していて残念だったが)の輸入盤のワゴンセールで買ったもので、グループ名も題名もよくわからないのだが「Uwaga! mozartovic」というもの。売り場の解説メモ?には「バルカン風モーツァルト」と書いてあったのだが、全体的にバルカン風というわけでもなかった。いろいろ調べて見たらポーランドの人たちらしく、編成もヴァイオリン・ヴィオラ・アコーデオン・コントラバス・パーカッションというもの。

一曲目のKV331が「バルカン」ピアノソナタとしていて最初原曲がなんだかわからなかったのだけど、こういうのがバルカン風ということなのかなとは思った。ずっときいてたらあのメロディは出てくるのだが。ただ、いつまでもきいてられる感じで油断しているとずっときいてしまう感じだなと思った。ネットで調べてもうまく検索できず、とりあえずamazonでは見つけたのでそれを載せておく。

日曜日はいろいろと散々だったのだが、月曜日は銀座に行けてよかった。木村屋でアンパンを買ったり松屋のデパ地下で角煮弁当を買ったりもできたし、いろいろ楽しめたなと思う。

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kous37
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