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④皮膚科門前の薬剤師をしています。よく処方が出る(十味敗毒湯、白虎加人参湯、黄連解毒湯、当帰飲子、麻黄附子細辛湯、桂枝茯苓丸、加味逍遥散)について解説してください
皮膚科門前の薬剤師をしています。よく処方が出る
(十味敗毒湯、白虎加人参湯、黄連解毒湯、当帰飲子、麻黄附子細辛湯、桂枝茯苓丸、加味逍遥散)について解説してください その④
本日は 当帰飲子 とうきいんし について解説します
当帰飲子は ①血が不足していることが原因で(現代医学の貧血とは少し違う)
②痒みが発生している時
に適している漢方薬です。
このような体の状態を中医学の用語では血虚生風 けっきょしょうふう と言います。
中味を解説すると
①血(読み方はけつって読んで)を補う四物湯 しもつとう の地黄を生にした形
生地黄 しょうじおう 当帰 とうき 芍薬 しゃくやく 川芎 せんきゅう
②血が足りないことが原因の痒みを止める
蒺藜子 しつりし 荊芥 けいがい 防風 ぼうふう 何首烏 かしゅゆ
③気を補うことで、傷を修復したり、血を生み出す作用を増強する
黄耆 おうぎ 炙甘草 しゃかんぞう
で構成されています
この漢方薬の大切な部分は
①血を増やして、②体の中から発生する痒みの元を抑える
という仕組みになっていることです
つまりカサカサタイプに適しているということです
痒みの発生には色々ありますが、炎症がひどいタイプ や じゅくじゅくタイプ
には効果がありません 悪化する可能性もあります
本当は有料講座でしか公開しない、「こんな見た目の皮膚に適している」という写真をつけますね (写真をネットに載せるための権利はクリアしています)
いかがでしたでしょうか?
漢方薬を知るには名前だけではなく、中身を知ることが大切です。
皮膚の漢方薬は難しいので、自己判断で選ぶことはお勧めしません。
私と一緒に一歩ずつ勉強していきましょう